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体重増加で健康な老化が損なわれる?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘体重増加で健康な老化が損なわれる?’という報告です。
米国の成人における体重増加の平均は、成人早期および中期で年間約1~2ポンド(約450-900g)である。今回の研究において、研究者らは、医療専門家による2件の大規模全国研究に組み入れられた若年および中年成人約118,000人(組み入れ時の平均年齢は約45歳)を追跡し、体重増加の影響を評価した。参加者は18歳(女性)または21歳(男性)の時の体重を思い出し、55歳の時点で体重を測定した。参加者は、55歳以降、2年ごとに、主要な慢性疾患の発症について評価された。
55歳の時点で、女性は平均12.6kg、男性は平均9.7kg増加していた。体重増加と主要な慢性疾患の大部分とのあいだに有意な関連が認められた。たとえば、20kg以上の体重増加は(安定した体重を維持している場合と比較して)、2型糖尿病の発症リスクが男性で8倍、女性で11倍高まり、体重が2.5~10kg増加すると糖尿病のリスクが2倍になった。10~20kgの体重増加後、健康に老化する(主要な慢性疾患、認知機能障害、および身体的制約がないことと定義)割合は、女性で44%、男性で34%低下した。
まあ、この報告はある意味、当然の結果かも?知れませんが、米国人ですら10キロ以下の体重増加で糖尿病リスクが2倍になるということは血糖低下ホルモンのインスリンの分泌が少ない日本人ではそのリスクはもっと高くなるはずです。よく20歳当時の体重を基準にそこからの体重増加の程度が問題視されますが、その時点で過体重の方はいう間でもありませんが、それ以降の体重増加には十分な注意が必要な様です。
ここ数日来の涼しさのせいか、ヒマワリもイマイチ元気がなさそうです(笑)