1/3の医師が燃え尽き症候群?
福島県、心筋梗塞の死亡率ワースト1へ!
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は「福島県、心筋梗塞の死亡率ワースト1へ」という報告です。
厚生労働省は14日、5年ごとに実施している日本人の死因別、都道府県別の死亡率(人口10万人当たりの死亡数)に関する2015(平成27)年調査の結果を発表した。11年の震災、原発事故後初となる調査で、福島県は都道府県別の急性心筋梗塞で男女ともワースト1位(10年の前回調査=男女とも1位)、脳梗塞は男性7位、女性5位(前回男性5位、女性1位)だった。福島県が目指す、介護なしで自立して生活できる「健康寿命」を延ばすにはこうした病気の予防が求められるが、震災後も続く厳しい状況が浮き彫りとなった。調査は「都道府県別年齢調整死亡率の概況」で、地域による高齢者の割合を調整して年齢構成を同じにし、各都道府県の死亡率を比較しやすくした。
福島県の死因別死亡率は、急性心筋梗塞が10万人当たり男性が34.7人、女性は15.5人で、全国で最も多い。脳梗塞は同男性22.8人、女性12.6人だった。一方、自殺は男性が27.4人で7位(前回11位)、女性が10.3人で4位(同30位)。女性は44都道府県で低下する中で本県は微増、順位を大きく上げてしまう結果となった。全死因では男性が518.9人で6位(同6位)、女性が275.7人で2位(同11位)だった。福島県は、県民の健康寿命を22年度までに男女それぞれ2歳延ばすことなどを目標に食生活改善や運動不足解消に取り組み、県民運動を展開。調査結果に対して県は「現状を重く受け止め、健康指標の改善に努力を続ける」(健康増進課)としている。
今回の報告にもあるように5年前の調査でも同じくワースト1であったわけですが、今回も同じくワースト1だったようです。元々、福島県民は塩分摂取量も多く、喫煙率も高いことで知られていましたが、6年前の原発事故でさらに色々な意味での外的環境が悪化している様であり、この傾向は暫く続くものと考えられます。今後はこの事実を重く受け止め、県をはじめとして我々医療関係者も心筋梗塞をはじめとした疾患の治療や予防に向けて今以上の努力が必要かも知れません。
今シーズンは例年より少し遅れての紫陽花、開花です!