前向き思考や社会との繋がりで糖尿病腎症の発症抑制?
アルコールの好みで糖尿病発症に違い?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は「アルコールの好みで糖尿病発症に違い?」という報告です。
よく飲むアルコール飲料の種類によって、糖尿病との関連が異なるのだろうか。今回、欧州及び米国のプロジェクトにおいて、飲酒者におけるアルコール飲料の嗜好と2型糖尿病の発症率との関連性を研究したところ、ビール・ワイン・蒸留酒のそれぞれに対する嗜好と糖尿病発症との関連は、嗜好がない場合と同様であることがわかった。
本研究ではベースライン時の飲酒量を報告した6万2,458人のデータを含む、欧州の研究10件について解析を実施した。糖尿病発症についてはフォローアップ期間中における診断書または診断されたことの自己申告に基づいた。摂取した全アルコールの70%以上がビール・ワイン・蒸留酒のいずれかである場合に嗜好があると定義した。
主な結果は以下のとおり。
・嗜好がとくにない人と比較した糖尿病リスクの危険率は、ビール嗜好の人では1.06倍、ワイン嗜好の人では0.99倍、蒸留酒嗜好の人では1.19倍であり、関連がみられなかった。
・総アルコール量に調整した絶対的ワイン摂取量は、糖尿病リスクの低下と関連した(6g/日当たりの危険率:0.96倍)。
・蒸留酒嗜好の人は男女共に高体格指数(BMI)が糖尿病リスクの増加に関連していたが、一般的な疾患に罹患している人を除いた後には関連がなかった。
よくワインは抗酸化物質であるポリフェノールを含むため適量の摂取は体に良いとは言われていますが、今回の報告ではワインでもビールでも差はなかった様です。まあ、いずれにせよアルコールであることに違いはありませんから多く飲めば体によくないことは言うまでもありません(笑)
当クリニックに飛来したツバメの第一陣。雛ツバメ達はこんなに大きくなり、飛行訓練も開始し、巣立ちももうすぐの様です!