- お電話での
お問い合わせ - 024-545-6111
コラム
野菜・果物摂取で認知症予防?
2017年4月30日
野菜・果物摂取で認知症予防?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は「野菜・果物摂取で認知症予防?」という報告です。
食生活の是正は、潜在的に認知症リスクを軽減する可能性があるが、果物の重要性や認知機能維持に必要な野菜や果物の量については不明である。中国・香港中文大学の研究者らは、世界保健機関(WHO)により推奨されている野菜や果物の1日の最低必要量が、認知症リスクを低下させる独立因子であるかを検討した。
本住民ベースの観察研究では、香港の高齢者保健センターに通院している中国人高齢者1万7,700例のベースラインの食生活を調査し、6年間、認知機能状態をフォローした。WHOの推奨に従い、最低摂取値を野菜3サービング/日、果物2サービング/日と定義した。6年後の認知症発症を最終評価とした。
主な結果は以下のとおり。
・本研究の分析では、年齢、性別、教育、主要慢性疾患、身体活動、喫煙で調整した後、ベースライン時の摂取における認知症推定危険率は以下のとおりであった。
・野菜を3サービング/日以上摂取した場合:0.88倍
・果物を2サービング/日以上摂取した場合:0.86倍
・野菜を3サービング/日以上かつ果物を2サービング/日以上摂取した場合:0.75倍
著者らは「高齢者は、毎日3サービング以上の野菜と2サービング以上の果物を摂取することで、認知症を予防できるかもしれない」としている。
近年では高齢者はメタボよりも筋力などが低下するいわゆるフレールという状態の方が余程問題があると言われて来ています。つまり、ある程度のお歳になると変にカロリー制限することはあまり重要ではなくなり、バランスの取れた食事を摂ることが大事になるわけです。そのため、ビタミンやミネラル分を多く含む野菜や果物をある程度以上摂ることが重要という事になるのだろうと思います。別の報告でも何度かお話していますが、言い古されてはいますが、自分の体を作る食事と運動には常に気をつける必要がありそうです!
我が家の庭の花々。今年もちゃんと成長してくれているようです!
関連するコラム
- 運動で糖尿病に伴う認知機能が改善? 2017-01-26
- フィンランドで認知症死亡が多いのは何故? 2017-10-16
- キノコ摂取で認知症予防? 2017-04-06
- 認知症になりやすい性格? 2017-10-03
- 1時間の歩行で認知症予防? 2017-06-05
コラムのテーマ一覧
- 熱中症
- 日常の出来事
- 医療環境
- 電子たばこ
- 時事ネタ
- 震災関連
- ご挨拶
- ビールの効用?
- 生活習慣病予防
- 糖尿病関連の報告
- コーヒーの効用
- がん予防
- 日本経済の状況
- 医療コラム
- 原発事故関連
- 薬剤の有効性
- ダイエットの秘訣
- メタボの原因?
- カロリー制限で長生き?
- 運動の効用
- 記憶の不思議?
- 高血圧予防?
- hiroの温泉紀行
- 医療界の新発見?
- 腸内細菌の役割
- 医療マメ知識
- 年末のご挨拶
- 糖尿病予防
- 認知症予防?
- 脳卒中リスク低減には?
- たばこの害
- ポケモンGO
- 加齢に伴う変化の特徴
- 心臓病増悪の原因
- 救急医療
- 内臓脂肪の悪弊
- 飲み過ぎ予防には?
- 長生きの秘訣
- 感染性胃腸炎
- インフルエンザ
- 長生きの秘訣?
- ポケモンGO
- 医療情報
- 研究会発表
カテゴリから記事を探す
佐藤浩明プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。