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テレビやスマフォで小児の糖尿病増加?

佐藤浩明

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テーマ:糖尿病関連の報告

テレビやスマフォで小児の糖尿病増加?

おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は「テレビやスマフォで小児の糖尿病増加?」という報告です。
 テレビやスマートフォン、パソコンの画面をみる時間が長いほど、子どもが2型糖尿病を発症するリスクが高まることが、英国の研究で報告された。1日3時間以上をテレビの視聴やパソコン、ビデオゲームに費やす子どもは体脂肪量が多く、インスリン抵抗性が高いことがわかったという。
 「この知見は、人種や男女を問わず、子ども時代にスマートフォンやパソコンを使用する時間を制限すると、その後に2型糖尿病を発症するリスクが低減する可能性を示唆している」と、研究を主導した英ロンドン大学の研究者は述べている。
 これまでの研究で、テレビやパソコンの前で過ごす時間が長いと、成人では体重が増えやすく2型糖尿病リスクが高まることが報告されている。そこで、同氏らは小児にもこの知見が当てはまるのかどうかを調べた。同氏らの研究チームは、英国のバーミンガム、レスター、ロンドンに住む9~10歳の小児4,495人を対象に、コレステロール値や空腹時血糖値、インスリン抵抗性、炎症マーカー、血圧、体脂肪を測定し、1日のうちどれくらいの時間をテレビの視聴やパソコン、ビデオゲームなどの電子機器の使用に費やしているかを尋ねた。
その結果、まったくテレビを視聴せず、電子機器も使用していなかった小児は全体の4%にすぎなかった。また、参加した小児の約3分の1(37%)ではテレビの視聴やパソコンなどの電子機器の使用に費やす時間は「1時間未満」で、28%は「1~2時間未満」、13%は「2~3時間未満」、18%は「3時間以上」と回答した。こうしたスクリーンタイムは女子より男子で長く、白人や南アジア系よりもアフリカ系やカリブ海系の小児で長くなる傾向がみられた。
また、スクリーンタイムが1日1時間未満だった小児に比べて3時間以上だった小児では肥満度や皮下脂肪厚、脂肪量指数が高く、レプチン濃度やインスリン抵抗性も高かった。レプチンは食欲のコントロールやインスリン抵抗性に関連するホルモン。また、インスリン抵抗性との関連は家庭の経済状況や身体活動量などの他の糖尿病リスク因子とは独立して認められた。著者らは、この知見は因果関係を証明するものではないが、近年では子どもがスマートフォンやパソコンを使用する機会が増えており、この知見は公衆衛生の観点からも重要な意味をもつとしている。
最近は食事の欧米化で日本でも小児の肥満が増えてきており、問題視されてきています。日本人を含めた東アジアの民族は欧米人に比べてちょっとした体重の増加で糖尿病になりやすいとことが知られていますので...今回の報告は英国発ですが、日本においてはもっと深刻かも?知れません。 
      
17.4.3 梅
 我が家の庭の梅がようやく咲き出しました。春はそこまで来ている感じです!

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佐藤浩明
専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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