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コラム
甘い飲み物摂取で認知症?
2017年3月18日
甘い飲み物摂取で認知症?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は「甘い飲み物の摂取で認知症?」という報告です。
動物モデルでは、糖分の過剰摂取とアルツハイマー病(AD)との関連が報告されている。今回、米国・ボストン大学の研究者らは、フラミンガム心臓研究において、糖分の多い飲料の摂取量とADの発症前段階(preclinical AD)のマーカーが関連することを報告した。
フラミンガム心臓研究において、糖分の多い飲料の摂取量と、アルツハイマー病の発症前段階および血管脳損傷(VBI)の神経心理学的マーカーおよび磁気共鳴画像(MRI)
マーカーとの関連を調べた。糖分の多い飲料の摂取量は食事摂取頻度調査票を用いて推定した。
主な結果は以下のとおり。
・糖分の多い飲料の摂取量が1日1杯未満と比較し、摂取量が多いほど総脳容積が少なかった。また、エピソード記憶の検査結果はより劣っていた。
・毎日のフルーツジュースの摂取は、総脳容積および海馬容積の減少、エピソード記憶の低下と関連していた。
糖尿病においても認知症が起こる頻度が多いということは分かっていますが、甘い飲み物をより多く摂取することも認知症の発症に大きく関与しているということは驚きです。アルツハイマー病を含めた認知症発症の要因には様々なことが関与しているものと思われますが、まずは他人とのコミュニケーションを含めて積極的に脳を使う事を心がけ、さらには脳だけではなく、walkingなどでもなるべく体を動かし、そして糖分の多い飲食物の摂取には十分気をつけるなどを日々実践することである程度、発症を少なくすることは可能かも知れません。
昨日、我が家に少し早い春が訪れました。それを支えてくれた家内への感謝の花々です!
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