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不眠症になりやすい食事の傾向とは?

佐藤浩明

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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「不眠症になりやすい食事の傾向とは?」という報告です。
 不眠症は、いくつかの健康上有害なアウトカムと関連している。これは、小規模な臨床研究により、不十分な栄養状態が関連していることが示唆されているが、住民ベースの研究による大規模な検討は行われていない。米国・ペンシルベニア州立大学の研究者らは、不眠症の疑い例や不眠症状例のエネルギー摂取量と2年後の食事指数(AHEI)を用いて評価した食事の質について調査した。その結果、不眠症疑い例では、総エネルギー、トランス脂肪酸、ナトリウムの高摂取および野菜の低摂取との関連が認められたことを報告した。
 対象は、2004年に不眠症状に関する情報が報告された医療従事者フォローアップ研究に参加した、がん、心血管疾患、糖尿病でない米国男性1万5,273人(年齢:58~93歳)。食物摂取は、2002年と2006年に食品摂取頻度調査を用いて評価した。対象者と2004年に不眠症疑いなし例について、不眠症状に関連する共変量を調整しながら、2006年の総エネルギー摂取量の調整後平均差、AHEI成分スコアを算出した。
 主な結果は以下のとおり。
・不眠症疑いの男性は、平均より35.8kcal/日消費が高く、3つのAHEI要素(トランス脂肪酸、野菜、ナトリウム)で低スコアを示した。これは、トランス脂肪酸とナトリウムの消費量が多く、野菜の摂取量が少ないことを示している。
・個々の不眠症状については、ノンレム睡眠と中途覚醒は、高いエネルギー摂取と関連していた。
・入眠障害を有する男性においても、同様な傾向が確認された。
・入眠の困難さと2年後のAHEI低スコアとの間に有意な関連が認められた。

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佐藤浩明
専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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