- お電話での
お問い合わせ - 024-545-6111
コラム
バターは本当に体に悪いのか?
2016年7月14日
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「バターは本当に体に悪いのか?」という報告です。
バターは、多くの人に信じられているほどには不健康な食品ではない可能性があることが、新たな研究で示唆された。ただし、これはバターが健康に対して何らかの実益をもたらすという意味ではないと、著者らは付け加えている。米タフツ大学の研究者は、「バターは悪者ではなく、健康を後退させる懸念はないことが判明した」と話す。同氏らのレビューによると、バターを好んで食べる人では、死亡または心疾患のリスクの有意な上昇は認められなかったという。
一方、栄養士でクイニピアック大学の研究者は、今回の結果を聞いても「バターに対する見方を大きく変えるつもりはない。バターは極めて高カロリー・高脂質で栄養素密度が低い食品であり、厳しく節制すべきだ」と述べている。
今回の研究解析の結果、バター摂取は早期死亡リスクの上昇にごく弱い関連を示すものの、心疾患全体には関連しなかった。一方、糖尿病から保護する関連性がわずかにみられた。要点として、バターを多く食べる人は概して食生活と生活習慣が悪いにもかかわらず、全体として結果は中立のようだったという。このことから、共著者の1人は「バターは“中道”の食べ物だと示唆された。砂糖やでんぷんよりは健康的な選択肢だが、ダイズやキャノーラ、アマニ、オリーブなどの健康的な食用油、マーガリンに比べると健康的ではない」と話している。
バターによりわずかであれ糖尿病リスクが低下しうることは他のいくつかの研究でも示されているが、今回の研究は因果関係を証明するものではないため、実際にバターがリスクを低下させるのか、もしくはバター摂取に関連する他の因子が関与するのかを解明するにはさらなる研究が必要だと、同研究者は話している。
コラムのテーマ一覧
- 熱中症
- 日常の出来事
- 医療環境
- 電子たばこ
- 時事ネタ
- 震災関連
- ご挨拶
- ビールの効用?
- 生活習慣病予防
- 糖尿病関連の報告
- コーヒーの効用
- がん予防
- 日本経済の状況
- 医療コラム
- 原発事故関連
- 薬剤の有効性
- ダイエットの秘訣
- メタボの原因?
- カロリー制限で長生き?
- 運動の効用
- 記憶の不思議?
- 高血圧予防?
- hiroの温泉紀行
- 医療界の新発見?
- 腸内細菌の役割
- 医療マメ知識
- 年末のご挨拶
- 糖尿病予防
- 認知症予防?
- 脳卒中リスク低減には?
- たばこの害
- ポケモンGO
- 加齢に伴う変化の特徴
- 心臓病増悪の原因
- 救急医療
- 内臓脂肪の悪弊
- 飲み過ぎ予防には?
- 長生きの秘訣
- 感染性胃腸炎
- インフルエンザ
- 長生きの秘訣?
- ポケモンGO
- 医療情報
- 研究会発表
カテゴリから記事を探す
佐藤浩明プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。