暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「バターは本当に体に悪いのか?」という報告です。
バターは、多くの人に信じられているほどには不健康な食品ではない可能性があることが、新たな研究で示唆された。ただし、これはバターが健康に対して何らかの実益をもたらすという意味ではないと、著者らは付け加えている。米タフツ大学の研究者は、「バターは悪者ではなく、健康を後退させる懸念はないことが判明した」と話す。同氏らのレビューによると、バターを好んで食べる人では、死亡または心疾患のリスクの有意な上昇は認められなかったという。
一方、栄養士でクイニピアック大学の研究者は、今回の結果を聞いても「バターに対する見方を大きく変えるつもりはない。バターは極めて高カロリー・高脂質で栄養素密度が低い食品であり、厳しく節制すべきだ」と述べている。
今回の研究解析の結果、バター摂取は早期死亡リスクの上昇にごく弱い関連を示すものの、心疾患全体には関連しなかった。一方、糖尿病から保護する関連性がわずかにみられた。要点として、バターを多く食べる人は概して食生活と生活習慣が悪いにもかかわらず、全体として結果は中立のようだったという。このことから、共著者の1人は「バターは“中道”の食べ物だと示唆された。砂糖やでんぷんよりは健康的な選択肢だが、ダイズやキャノーラ、アマニ、オリーブなどの健康的な食用油、マーガリンに比べると健康的ではない」と話している。
バターによりわずかであれ糖尿病リスクが低下しうることは他のいくつかの研究でも示されているが、今回の研究は因果関係を証明するものではないため、実際にバターがリスクを低下させるのか、もしくはバター摂取に関連する他の因子が関与するのかを解明するにはさらなる研究が必要だと、同研究者は話している。