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佐藤浩明

消化器内科専門医で「内視鏡検査」のプロ

佐藤浩明(さとうひろあき) / 内科医

さとうクリニック内科・消化器科

コラム

認知症予防には体を動かす事が大事?

2016年7月4日

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: 認知症予防

 おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「認知症予防には体を動かす事が大事?」という報告です。
 老化による体の衰えは認知症のリスクを高めるとされるが、認知症の予防には、筋肉の量よりも、体をよく動かせるかどうかが重要だとする研究結果を、東京都健康長寿医療センター研究所のグループがまとめた。
 研究グループは2008年から12年まで、群馬県の65歳以上の649人を追跡調査。身体機能(歩行速度と握力で評価)と骨格筋量が、将来の認知機能の低下とどう関連するか調べた。その結果、身体機能も骨格筋量も正常な人に比べて、両方が低下している人は、認知機能の低下リスクが約1・6倍高く、身体機能だけが低下している人も2・1倍高かった。一方、骨格筋量が少なくても身体機能が正常な人は、低下リスクにほとんど差がなかった。
 同研究者は「筋肉が多くても、脳の指令通りに体をよく動かせないと、将来の認知症のリスクが高まる。高齢者の運動は、筋肉を増やすだけではなく、体の機能の維持や向上を目的とすべきだ」と話している。

この記事を書いたプロ

佐藤浩明

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佐藤浩明(さとうクリニック内科・消化器科)

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