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コラム
10代後半の体力低下で糖尿病の危険?
2016年6月4日
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「10代後半の体力低下で糖尿病の危険?」という報告です。
10歳代後半の体力が低いことが2型糖尿病の危険因子である可能性を示唆する研究結果が、米国とスウェーデンの共同研究グループにより発表されました。
長期間の追跡が必要になるため、若いころの体力と成人後の2型糖尿病との関係が検討されることはほとんどない。同グループは、1969~97年に18歳で徴兵されたスウェーデン人男性153万4,425例を1987~2012年(最高年齢62歳)まで追跡。徴兵時に測定した体力(有酸素運動能力および筋力)と2型糖尿病との関係を検討した。3,940万人・年の追跡で、3万4,008例が2型糖尿病と診断されていた。解析の結果、18歳時の有酸素運動能力および筋力が低いことと2型糖尿病発症リスクとの間に独立した関係が認められた。
有酸素運動能力および筋力の最高三分位群と比較した最低三分位群の2型糖尿病累積発症率の絶対差は、追跡20年で0.22%、30年で0.76%、40年で3.97%であった。全体として、有酸素運動能力と筋力の両方が低いことは、2型糖尿病発症リスクが約3倍高いことと関係していた(危険率3.07倍)。これらの関係は体格指数(BMI)が正常な男性でも認められた。
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