暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「ピロリ除菌では胃がんのリスク低下!」という報告です。
ヘリコバクターピロリ感染は胃癌リスクの上昇と関連する。ピロリ菌の除菌がこのリスクを低下させるかどうかを明らかにするため、台湾および米国の研究者らは、患者48,064人を含めた、ベースライン時の胃癌の率が異なる24件の研究のメタアナリシスを行った。
ベースライン時の胃癌の発生率で補正したところ、ピロリ除菌療法を受けた患者では、除菌療法を受けなかった患者に比べ、その後の胃癌リスクが低下したことが示された(プールした発生率比0.53)。ピロリ除菌の効果は、患者の年齢およびベースライン時の胃癌発生率が高いほど大きかった。無症状の患者でのリスク低下に加え、胃癌に対する内視鏡的切除術後の患者でも、除菌により異時性癌の率が低下した。著者らは、ピロリ感染の除菌はすべての患者で胃癌リスクを低下させ、この効果はベースラインでの癌のリスクが高いほど大きかったと結論づけている。