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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「認知症の頻度は人種で違う?」という報告です。
認知症の発症率は、同じ地域に住んでいても、人種・民族集団によって大きく異なることが米カリフォルニア大学の研究で分かった。
米国・北カリフォルニアで、6つの人種・民族集団27万4,000人超のデータを分析した結果、認知症の平均年間発症率は黒人で1000人あたり26.6症例、アメリカ/アラスカ先住民で22.2症例、ヒスパニック系/太平洋諸島系で19.6症例、白人で19.3症例、アジア系アメリカ人で15.2症例であった。
同研究者らの計算によると、65歳で認知症のない人のうち、黒人では38%、アメリカ/アラスカ先住民では35%、ヒスパニック系では32%、白人では30%、アジア系アメリカ人では28%、太平洋諸島系では25%が、その後の25年以内に認知症を発症するという。
同氏は今回の知見について、「米国内の高齢者を代表する6つの人種・民族集団について、1つの研究集団において認知症リスクを直接比較した最初の研究だ」と話す。研究者の1人は、「遺伝的因子、社会的因子、行動学的因子のいずれが結果に関与したのかは本研究からは特定できないが、社会的・行動学的因子が関与するのであれば、認知症発症率を実際に低減するための方法につながるだろう」と述べている。