暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「ジカ熱流行の原因は?」という報告です。
ブラジルで昨年の冬から春にかけてみられた高温と乾燥が、ジカ熱の流行に関連している可能性があることが、予備的な研究により示唆された。研究を実施したハイファ大学の研究者は、「エルニーニョ現象と近年の気候変動が重なったことにより、極度の高温および干ばつがもたらされた」と説明している。
世界保健機関(WHO)は先ごろ、蚊の媒介するジカウイルスがブラジルで過去1年間に発生している重度の先天性異常の原因となった可能性があるとして、緊急事態を宣言した。この先天性異常は小頭症と呼ばれるもので、生まれた児は頭が非常に小さく、脳の損傷を伴う。米国疾病管理予防センター(CDC)は、妊娠中の女性に対し、ジカ熱が多くみられる30の国・地域への渡航を控えることを推奨している。
今回の流行は、エルニーニョ現象により中南米の一部で発生した大雨に関連するものだとの見解もあるが、別の研究では、ジカ熱流行の原因は2015年後半(南半球では冬から春)にブラジル北東部で発生した記録的な高温と干ばつだと報告している。エルニーニョ現象と気候変動が重なったことに起因して、高温と降雨量の減少が生じた。気温が高くなると、ジカウイルスを保有するヤブカの発生率が上昇する。また、蚊の繁殖には水も必要だが、ブラジル北東部では干ばつ時に容器に水を溜めておく習慣があり、そのため蚊にとっては完璧な生息環境になるという。