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コラム
座りすぎで糖尿病の危険?
2016年2月16日
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「座りすぎで糖尿病の危険?」という報告です。
座りがちな生活は、たとえ激しい運動をしても2型糖尿病の発症リスクを高めることが、オランダの研究で示された。座位で過ごす時間が1時間増えるごとに2型糖尿病リスクが22%高まるとしている。「今回の研究から、糖尿病患者は糖尿病のない人に比べて、1日のうち座って過ごす時間が約26分長いことがわかった」と、研究を主導したマーストリヒト大学の研究者は述べている。しかし、同氏は、座位時間と糖尿病の間に関連性が認められただけで、因果関係が証明されたわけではない点に注意を促している。
また、この知見から、座位時間と糖尿病リスクの関連性は、ランニングや水泳など高強度の運動とは独立したものであることも示された。「健康の維持に運動が重要であることは周知の事実だが、今回、“座り続けること自体が健康に悪い”ということが判明した。どれだけ運動しようとも、座っている時間が長いほど2型糖尿病のリスクは高まる」と、同氏は述べている。
こうした結果が得られた理由は明らかではないが、2型糖尿病の世界的な蔓延と現代人の座りがちなライフスタイルを考慮すると、今回のような研究は重要な意味をもつと、同氏らは付け加えている。
米モンテフィオーレ医療センターの研究者は、2型糖尿病リスクには、遺伝的素因のほか、運動不足や食生活の乱れなど多様な因子が関与しているとし、「テレビやコンピュータの前で座って過ごす時間だけでなく、そのときに手を伸ばしがちなスナック菓子などの影響も大きい」と指摘している。
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