暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「肥満の高血圧への影響は30年で増加?」という報告です。
わが国ではこの数十年にわたって、過体重者(BMI:25.0~29.9)と肥満者(同:30.0以上)の割合が増加している。福島県立医科大学放射線医学県民健康管理センターの研究者らは、1980~2010年における4つの全国調査を用い、過体重および肥満の高血圧症への影響の経年動向を調べた結果、その影響は有意に増加したことが示された。過体重者および肥満者が増加しないよう、早急に対処する必要性を示唆している。
著者らは、参加者を全集団から無作為にサンプリングした4つの全国調査を用いて、高血圧症(血圧140/90mmHg以上もしくは降圧薬使用)に対する過体重や肥満の影響の経年動向を調査した。
主な結果は以下のとおり。
・高血圧症に対する過体重および肥満の影響は有意に増加していた。
・過体重者および肥満者について、正常体重者(BMI:18.5~24.9)と比較した高血圧症の危険率の変化は、1980年から2010年において、男性では1.94倍から2.82倍、女性では2.37倍から3.48倍へと増加していた。
・日本人では肥満者は3%のみであり、ほとんどの関連は過体重者でみられた。
・高いBMIが、他の有害な健康状態との関係に加え、高血圧症との関連性が増加していることから、体重コントロールに対する取り組みの緊急性が高まっている。