肥満で緑内障の危険？

おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「肥満で緑内障の危険？」という報告です。

　眼圧上昇は緑内障の最も重要なリスク因子の1つであることが知られている。イスラエル・テルアビブ大学の研究者らは、約1万9,000例のデータを解析し、男性および女性のいずれにおいても、肥満が眼圧上昇の独立したリスク因子であることを明らかにした。
　主な結果は以下のとおり。
・男女ともに、体格指数(BMI)と眼圧の間には相関が認められた。
・平均眼圧は、BMI25未満群の12.8mmHgから、BMI 25～29.9群13.4mmHg、BMI 30～35群13.9mmHg、BMI35超群14.3mmHg（同：14.1～14.5mmHg）へ有意に増加した。
・これらの差は、年齢、高血圧および糖尿病で補正後も有意なままであった。
・BMIの10増加ごとに、眼圧は、男性で0.9mmHg、女性で0.7mmHgそれぞれ上昇した。
・BMI正常者と比較しBMIが正常範囲外の人では、眼圧が18mmHg以上となるリスクの増大がみられた。