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コラム
チェリージュースで認知症改善?
2015年12月7日
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「チェリージュースで認知症改善?」という報告です。
アントシアニンを含む食物フラボノイドは、認知機能に良い影響をもたらし、認知症の予防や治療に有益な可能性があるといわれている。オーストラリア・ウーロンゴン大学の研究者らは、認知症高齢者を対象に、アントシアニンが豊富なチェリージュースを毎日摂取することが、認知機能の変化に影響を及ぼすかを検討した。また、血圧および抗炎症効果も評価した。
対象は、軽度から中等度の認知症高齢者49例(70歳以上)。対象患者は、チェリージュース200mL/日(介入群)またはアントシアニンを含まないコントロールジュース(対照群)のいずれかに無作為に割り付け、12週間摂取した。血圧および炎症マーカー(CRP、IL-6)は6、12週目に測定した。
主な結果は以下のとおり。
・介入群において、言語の流暢性、短期記憶、長期記憶の改善が認められた。
・介入群において、収縮期血圧の有意な減少、拡張期血圧の低下傾向が認められた。
・炎症マーカー(CRP、IL-6)の変化は認められなかった。
本研究より、アントシアニンを豊富に含む飲料は、軽度から中等度の認知症高齢者の総アントシアニン摂取量を増加させ、特定の認知機能アウトカムを改善しうる実用的な手段であることが示唆された。
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