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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「コレステロール低下薬でインフルエンザワクチンの効果減弱?」という報告です。
広く使用されているコレステロール低下薬のスタチンが、高齢者のインフルエンザワクチンの効果を低下させる可能性があることが2件の研究で示された。
1つ目の研究は、米シンシナティ小児病院の研究者らにより実施され、米国および他の3カ国で2009~2011年にインフルエンザワクチンの臨床試験に参加した65歳以上の患者約7,000人の医療記録を調べた。ワクチン接種から3週間後に実施した検査の結果、スタチンを使用していた患者は、抗体値がインフルエンザ株の種類により38~67%低かった。スタチンを使用する高齢者は、免疫力を高めるために高用量ワクチンまたは追加のワクチン接種が必要となる可能性があると研究グループは述べている。米国では65歳以上の高齢者を対象に高用量インフルエンザワクチンが認可されている。
2つ目の研究は、スタチンが炎症を軽減させるとの既存報告に基づいて、米エモリー大学の研究者らにより実施された。炎症は免疫反応の1つであり、身体に有害である一方、ウイルスを撃退するために必要なものでもある。この研究では、スタチンとワクチンの相互作用について明らかにするべく、インフルエンザに起因する急性呼吸器疾患の症例に着目し、2002年から2011年にかけて約14万人を追跡した。その結果、さまざまな因子を考慮して解析を調整しても、ワクチンを接種した患者がスタチンを併用していると、インフルエンザに対する防御効果が低下することが判明した。