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コラム
低脂肪食が有用であるという証拠はない!
2015年11月8日
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「低脂肪食が有用であるということはない?」という報告です。
低脂肪の食事を長期的に続けることが、そのほかの食事法よりも効果的であることはない。これはメタ解析の結果であり、今回に発表された。低脂肪食は実際、どの食事法も実践しない人と比較した場合のみ、より大きな減量をもたらす。ハーバード大学の科学者らは成人68,128人を対象に行われた無作為化試験53件を解析した。試験ではさまざまなタイプの食事法(いずれの食事法も実践しない対照群を含む)の長期的な(少なくとも1年間の)効果を比較した。研究者らはまた、食事法の実践度も考慮した。例えば、食事法についての説明は試験開始時にのみ行われたのかどうか、またはカウンセリングや食事日記、料理教室などの集中的プログラムが試験参加者に提供されたかどうかなども考慮した。
試験の結果、低脂肪食と高脂肪食との間で体重減量の平均値に違いはなかった。実際、体重減量は食事法のない対照群と比較した場合のみ大きかった。低炭水化物食などのそのほかの食事法では、より大きな減量が見られた。しかし体重変化の差は小さかった。その差は1キロ(2.5ポンド)をやや上回る程度であった。減量目標のない食事と比較して、低脂肪食やそのほかの食事法で達成した体重減量の平均値は類似していた。
「科学的には低脂肪食は最適な長期的減量戦略ではありません」と研究著者は述べた。その代わり、特定の栄養成分にこだわらない食事法による、より良い長期的減量戦略を引き続き模索する必要がある、と同氏はうったえる。
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