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血液中の特定のたんぱく質を測ることで、アルツハイマー型認知症の予備軍とされる軽度認知障害(MCI)がわかる可能性が出てきた、と筑波大学などの研究チームが発表した。
アルツハイマー病は、脳にアミロイドβというたんぱく質が蓄積することが原因とされる。しかし、たまり始めるのは、認知機能の低下によって生活に支障が出る約20年前からという。同研究者によると、2001年から始まった高齢者約1900人を対象にした調査で、長期的に追跡できた約900人を分析。3年ごとに実施された血液検査のデータを調べると、認知症やMCIの人は認知症でない人と比べ、アミロイドβを脳内から排出したり、その毒性を弱めたりする働きがある3種類のたんぱく質の量が少なくなっていた。この3種類の組み合わせに着目して解析すると、MCIかその手前にある状態を約8割の精度で判定できたという。
MCIは、何もしなければ5年で半分近くの人が認知症に進む可能性があると言われている。しかし、早期では専門医でも診断は難しい。同氏は「血液検査でわかるようになれば、より多くの人が、認知症に進まないように生活習慣などを見直すきっかけにできる」と話す。
MCIなどの診断法として国の承認を得るまでには何年もかかるが、すでに全国で約400の医療機関が全額患者負担の自由診療として、1回数万円で提供しているという。研究チームの別の研究者は「医療機関は診断するだけでなく、MCIとわかった人を継続的にみていく必要がある」と指摘する。
認知症の検査は非常に複雑で手間暇がかかるものですから...この様な形で分かるのは非常に良いことだと思います!