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佐藤浩明

消化器内科専門医で「内視鏡検査」のプロ

佐藤浩明(さとうひろあき) / 内科医

さとうクリニック内科・消化器科

コラム

チョコで心臓病予防?

2015年6月27日

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: 糖尿病 食事糖尿病 症状糖尿病 予防

チョコレート好きの人にうれしい研究結果が明らかになった。英国の研究結果によると、チョコレートを定期的に食べることで心臓病や脳卒中のリスクが低下する可能性があるという。アバディーン大学の科学者らはチョコレートおよび心臓病についての文献の情報を解析した。チョコレートの平均摂取量は1日7グラムであり、1日の摂取量の範囲は0グラム(参加者全体の約20%)から100グラムであった。参加者の14%は12年間の試験期間中に心臓病または脳卒中を経験した。
 チョコレートを全く食べなかった人に比べ、チョコレートを食べていた参加者は心血管疾患を発症する可能性が11%低く、心血管疾患で死亡する可能性が25%低かった。さらに血圧、炎症スコア、糖尿病の発症率においても同様に低かった。興味深いことに、チョコレートを定期的に食べていた参加者は体格指数(BMI)が低く、身体活動レベルが高く、平均して若かった。1日の摂取量が最も多い人でさえも脳卒中のリスクが23%低かった。これらの結果はダークチョコレートだけでなくミルクチョコレートでも見られた。
 この研究は観察試験であったため因果関係を確定することはできない、と研究著者らは強調する。しかしながら総合データでは、チョコレートの摂取量の多さが将来の心血管疾患のリスクの低下に関連していることを示している。

 まあ、おやつに食べるならチョコも悪くないのかも?知れませんね...

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佐藤浩明

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