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コラム
味噌汁・漬物制限で減塩は可能か?
2015年5月13日
日本人一般集団において、味噌汁・漬物の摂取を控えることは、減塩のアプローチとして効果的だが、これは80~90代には当てはまらないことが、新潟大学の研究で明らかになった。
食事の食塩摂取量を減少させるために、味噌汁と漬物の摂取を減らすことが推奨されている。しかし現在、日本人の食生活は欧米化しており、味噌汁や漬物をかつてほど頻繁に消費していない。よって、味噌汁・漬物のナトリウム摂取による影響を、あらためて検証した。
本研究では、新潟県佐渡市で2013年に健康診断を実施した8,821人(男性3,956人、女性4,865人;19~97歳)の結果データを用いて、味噌汁・漬物の摂取頻度と、推定24時間尿中ナトリウム排泄量との関連を検討する断面研究を行った。毎日の食塩摂取量のレベルは、スポット尿中のナトリウムおよびクレアチニン測定値に基づいて推定した。味噌汁と漬物の摂取頻度は自己申告のアンケートを用いて決定した。
主な結果は以下のとおり。
・1日あたりの平均塩分摂取量は9.4gであった。
・味噌汁と漬物の摂取頻度は年齢とともに増加し1日の食塩摂取量のレベルと関連する傾向が認められた。
・分析の結果、80歳以上を除く全年齢層における1日の食塩摂取量は、味噌汁および漬物の摂取頻度と関連が認められた。
・以上のことから、味噌汁・漬物の摂取頻度の減少は、一般的な日本人集団における食塩摂取量を減少させるためのアプローチとして効果的であるが、80歳以上の人には効果的ではないことが示唆された。
当クリニックでも同様に塩分摂取量を検討しておりますが、40歳未満の若年で高血圧を発症する方では塩分摂取が明らかに高い傾向が見られていますし、別の調査ではラーメンを頻繁に食べる方に心血管系疾患が多いという報告も見られるようです。
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