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山田養蜂場と弘前大学大学院の研究者らはブラジル産プロポリスに抗ウイルス効果があることを確認した。体内の抗ウイルス機構の一部を増強する作用に加え、ウイルス感染時の過剰な炎症反応を抑えて細胞を保護する。インフルエンザの重症化の防止やノロウイルスの感染予防にも役立つと期待される。
同グループは、インフルエンザウイルスに代表されるRNAウイルスに対して、ブラジル産プロポリスがどのように作用するかを調査した。ヒト肺がん細胞を用いたところ、ウイルスセンサー量を変化させることなくインターフェロンβ(IFN-β)の発現に対しては部分的に抑制、インフルエンザウイルスの増殖を抑制するMX1に対しては発現を促進した。炎症性たん白質の増加と急性炎症時にみられる白血球の遊走は、プロポリスを前処理することで抑制が図られた。
RNAウイルスは自力で増殖できないため(宿主)細胞に感染して自らのRNAを放出、増殖する。細胞はウイルスセンサーでRNAを検知するとIFN-βの発現を促進、MX1や炎症性たん白質の発現を調整し、ウイルスの増殖を抑制する。
今回の研究結果により、プロポリスにはウイルスセンサーの発現には影響を与えないが、IFN-β、炎症性たん白質、MX1には作用することが明らかとなった。ウイルス感染による過剰な炎症は神経障害をともなうインフルエンザ脳症の発症とも関連しており、プロポリスを日常的に摂取することでインフルエンザの重症化の防止などが期待できるとみられる。
今回の研究でプロポリスに抗ウイルス効果があることを確認したようですが...本当にプロポリスを摂取することでインフルエンザになりにくくなるかどうかはまだ先の事だろうと思います。