20-30歳代は注意？

2014年12月13日

コラムカテゴリ：医療・病院

　2013年11月に行われた国民健康・栄養調査の概要が公表された。厚生労働省は，20～30歳代が60歳代，70歳以上の高齢者に比べ食事バランスが悪く，運動習慣が少ない上，睡眠時間が足りず「課題あり」との見解を示している。また，喫煙率は全体的に低下傾向にあるものの，男性における喫煙者の割合は20～60歳代で30～40％と依然高く，70歳以上では10％台半ばに低下していた。

　調査結果によると，「3食ともに穀類，魚介類・肉類・卵・大豆（同製品）と野菜を組み合わせて食べる者」の割合は，男性で全体平均が38.4％。20歳代，30歳代，40歳代はいずれも約28％と平均を下回ったのに対し，60歳代，70歳以上は44.4％，48.3％と平均を上回った。女性においても20歳代（24.6％），30歳代（23.8％），40歳代（28.3％）で全体平均（36.5％）を下回ったのに対し，60歳代（47.1％），70歳以上（41.2％）は平均を上回った。

「運動習慣のある者の割合」は男性では20歳代（16.3％），30歳代（13.1％），40歳代（24.1％），50歳代（22.1％）で全体平均（33.8％）を下回ったが，60歳代では37.3％，70歳以上では49.4％と最も高かった。女性も同様で，30歳代（12.9％）が最も低く，20歳代（16.8％），40歳代（16.6％），50歳代（20.7％）で全体の平均（27.2％）を下回ったが，60歳代（34.9％），70歳以上（37.2％）が最も高かった。

この記事を書いたプロ

消化器内科専門医で「内視鏡検査」のプロ

佐藤浩明（さとうクリニック内科・消化器科）

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