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コラム
同型インフルエンザに2回も感染?
2014年11月15日
1シーズンにB型インフルエンザに複数回感染するという現象は、小児科定点観測で地方衛生研究所に遺伝子検査を依頼している医療機関からも報告されています。このような症例は、1シーズンに全国で数人程度生じているようです。
2009年にパンデミックウイルス、A/H1N1/pdm09が流行した時、1シーズンに2回、同じA型インフルエンザに罹患した患者を数人経験したという報告があります。そのような患者のうちH1抗体を検査できた小児患者では、1回目罹患時にH1値の上昇を認めませんでした。また、シーズン中にウイルスに大きな変異が生じていないことも確認しています。つまり、特に抗インフルエンザ薬で治療した小児患者では、抗体価が上がらず、十分な免疫が付かないことから、1シーズンに2回、同一のウイルスに感染することがあるようです。これは海外からも報告されていることです。早期に治療を開始すればするほど、抗体価が上昇しにくいことも分かっています。
B型については、山形株とビクトリア株で抗原上の交差はほとんどないにもかかわらず、どちらかの株に罹患したシーズン中にもう一方の株に罹患することは、かなりまれなようです。とはいえ、2回感染することはあり得ることで、その場合、異なる株への感染、もしくは1回目の罹患で十分な免疫が得られず、同じ株に2回感染した可能性が考えられます。
〒960-8163 福島市方木田字中屋敷1−1 さとうクリニック内科・消化器科 http://satoclinic.net
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