生活習慣病も予測可能に？

食事や運動などを含む生活習慣が、さまざまな病気の発症や進行にかかわるというのは、多数の大規模調査の結果が示すところ。しかしその過程において、体内で何がどのように作用し、どのような変化を来して生活習慣病を引き起こしているのかについては、“ブラックボックス”の中にあっ た。ここに隠された仕組みが分かれば、病気を早期に予測する指標も見つかり、病気の予防に役立てられる はずだ。
そこで2012 年 4 月、体内の代謝物を網羅的に調べる「メタボローム」解析技術を用いて一般住民の健康状態を追跡調査する「鶴岡みらい健康調査」が開始しされています。対象は山形県鶴岡市の人間ドック健診を受 ける一般住民。現在までに約 9000 人の協力が得られ、 当初の予定通り今年度中には目標の1 万人に達する見込みです。血液や尿に含まれる代謝物を解析し、参加者の健康状態を 25 年以上追いかけていく。健康なうちにメタボローム解析で体内の変化を測って追跡する という疫学研究は世界初の試みである。
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