暑い時の水分補給には何が良いのか?
米国心臓病学会は長距離ランナーにとって熱中症は心イベントよりも死亡リスクが10倍高いというイスラエルの研究結果を紹介しました。10 kmを超える長距離レースでの突然死は、未診断の心疾患による不整脈と熱中症の2つが最も広く認識されているが、心疾患に対しては医療業界やメディアによる注目度も高い。
本研究ではテルアビブで行われた14の長距離レースに参加した13万7580人のランナーを対象に全死亡例と緊急入院を検討し、心イベントに比べ、熱中症による生命を脅かすイベントの発生件数を評価した。重症心イベントは2件のみで、いずれも重篤あるいは致死的なものではなかった。一方、熱中症の重症例は21件、うち2件が致死的なもの、12件が重篤であった。2013年のレースに参加した513人のランナーには、事前の心電図検査を受けたかどうかを確認した。前年に検査を受けていたのは35%のみで、45%は過去5年間に検査を受けていたことから、心イベント発生件数の低さは高リスクランナーがスクリーニングで除外されたことによるものではないと思われた。
研究者らは「熱中症はマラソンや長距離ランナーにとって深刻な脅威であることを本研究結果は示しているが、競技中の熱中症予防となり得る有効な戦略は臨床的に検討されていない。熱中症の発症を最小限にする方法をランナーに教育することが重要」と述べている。
マラソンの時などは以前も心筋梗塞になったタレントなどもいましたので...そちらに注目が集まりがちですが、十分な水分補給をはじめとした熱中症対策の方がさらに大事な様ですね!
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