小児ワクチンは安全！

小児のワクチンは安全であり、自閉症や白血病などの重篤な健康問題の原因にはならないとの結論が得られました。
　1998年にMMR（麻疹、おたふく風邪、風疹）ワクチンが自閉症の原因となる可能性を示唆する研究が発表された。現在、この研究は誤りだったと判明し撤回されているが、こうした情報から、子どもにワクチンを受けさせない選択をする親もいる。今回の研究では、MMRワクチンと自閉症の関連を否定する強力な証拠が改めて示された。また、小児白血病とMMR、DTaP（ジフテリア、破傷風、百日咳）、インフルエンザ、B型肝炎ワクチンの間にも関連は認められなかった。全体として6歳以下の小児に接種されるワクチンは安全であると結論付けています。
　同研究者は、近年は医学部卒業生でさえワクチン接種に懐疑的であると指摘し、「若い医師らがこのデータを見て、ワクチンの重要性を親たちに伝える意思を強くしてくれることを期待する」と述べている。医師らは十分なワクチン接種率の高さを維持するのに苦心しており、ワクチン接種を拒否する親が増えれば、予防可能な疾患の流行も増える可能性があると、別の研究者は懸念を示している。

　本研究は6歳以下の小児のワクチン接種に関する知見が報告された。ワクチンと自閉症や白血病との関連はみられなかったが、ロタウイルスワクチンと腸重積症リスク、MMRワクチンと熱性けいれんリスクなどの間に関連が認められた。しかし、腸重積症リスクは約10万人に1～5人と極めて稀であり、熱性けいれんによる長期的な障害は認められていないとされている。

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