暑い時の水分補給には何が良いのか?
若齢マウスの血液を老齢マウスに投与すると老齢マウスの血管や骨格筋,神経が若返る―若い人間の生き血を吸い,永遠の若さを保つ吸血鬼の伝説を思い出す人も少なくないかもしれない。こうした古くて新しいコンセプトが近い将来,医療技術として実現する可能性はあるのか。老齢マウスの“若返り作用”に関する複数の報告がNature MedicineとScienceに相次いで掲載され,話題を呼んでいる。
米国の研究者らは若齢マウスとの並体結合を行った老齢マウスで認知機能の改善を示す所見が見られたと報告。若齢マウスの血液に含まれる何らかの物質によりCyclic AMP 応答因子結合蛋白(CREB)の活性化がその機序に関連しているとの実験結果を示した。同氏らによると,CREBは学習や記憶を司るニューロン間の情報伝達を形成する遺伝子の主要な調節因子。認知機能の改善作用は老齢マウスに若齢マウスの血液を注入することによっても確認されたと述べている。
同氏は「高齢者の血液に含まれる加齢因子を見つけ取り除く,あるいは若齢者の血液に含まれる“若返り因子”を補給するというコンセプトはいずれも加齢を克服する戦略として価値があるかもしれない」と研究の意義を説明。ただし「昔保存していた若かりし時代の血液サンプルを自分に注射しないように」とコメント。今後,ヒトでの応用にはさまざまな検討が必要と述べている。
将来、この様な研究結果が実現すれば若返りももしかしたら可能になるかも?知れませんね(笑)