暑い時の水分補給には何が良いのか?
健常者の消化管などにみられる細菌の種類は多様であり、有益な微生物群といってもさまざまであることを、米ミシガン大学の研究チームが突き止めた。研究グループによると、人はそれぞれ生活史、食事、薬剤使用、環境曝露により生じた独自の細菌群をもっているという。このような細菌群を集合的に「微生物叢」と呼ぶ。同研究者は、「ヒトの微生物叢を変化させる因子について知るべきことがまだあることが示された」と述べている。
同氏らは、300人弱の健康成人の細菌サンプルを分析した。サンプルは口腔、鼻腔、腸、耳の裏、肘の内側など18カ所から採取した。その結果、ある部位の細菌群のタイプによって、他の部位の細菌群のタイプを予測できることがわかったという。
ある部位に生息する微生物の組み合わせから、その人の生活史のある側面を明らかにすることもできる。たとえば、教育水準が膣の細菌群のタイプに関連することや、母乳で育てられたかどうかが腸の細菌群のタイプに関連していることもわかった。性別も複数の細菌群に影響を及ぼしていた。なお、細菌群の変化と健康状態の変化に関連は認められなかった。
将来的には、この知見を医療現場に応用できる可能性があるという。「細菌群のタイプの多様性と、個人が特定のタイプを持つようになる機序や、タイプが変化する機序について解明できれば、それを利用して疾患リスクを評価し、治療を個別化できるようになる」と、同氏は説明している。
意外と分かっている様であまり分かっていなかった微生物叢...今後、この方面の研究がさらに進めば将来的に有用な治験が沢山見つかるかも?知れませんね...