マイベストプロ福島
佐藤浩明

消化器内科専門医で「内視鏡検査」のプロ

佐藤浩明(さとうひろあき) / 内科医

さとうクリニック内科・消化器科

コラム

日本人は何故メタボになりやすいのか?

2014年4月22日

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: 糖尿病 食事糖尿病 症状糖尿病 予防

世界一の肥満体国、米国では何と10人に9人が肥満しており、体格指数(BMI)が30を越える高度肥満者も30%に達している。一方、現在の日本では4人に1人がBMI25を越えてはいるもののBMI30以上の割合はわずか数%程度にとどまっている。肥満の程度という点でも米国に比べて圧倒的に軽度である日本人も糖尿病の有病率は米国人と殆ど変わらない。
 米国人ほどは太っていないのになぜ、糖尿病が米国人並みに増えているのか?この謎を解くヒントは...日本人の‘十分に太れない体質’にある。農作業を営みながら野菜や魚、雑穀を質素に食し、獣肉や高脂肪中心の高カロリー食に馴染みがなかった私たちの先祖は過剰な栄養を前にしても十分に太れない結果、余分なエネルギーは内臓脂肪や肝臓・骨格筋・血管・心筋・膵臓などの本来はエネルギーを備蓄すべき場所ではない臓器に蓄積せざるを得ない。この様な異所性脂肪蓄積が糖尿病を引き起こすとされるインスリン抵抗性や心血管病などの病態に深く関わっていることが注目されているのです。

 上記文章は「沖縄クライシスからわが国のメタボ事情を考える」by 益崎裕章教授からの抜粋引用させて頂きました。

この記事を書いたプロ

佐藤浩明

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佐藤浩明(さとうクリニック内科・消化器科)

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