交流分析セミナーのご案内
話し方には、それぞれその人の特徴があります。
話すときに習慣的に無意識に、良くつかってしまう言葉を口ぐせといいます。
電話応対での口ぐせとしてよくあげられるのは、「語尾ののび」「あのー」「えーと」などですが、他にも人によっていろいろなものがあります。
多少の口ぐせは誰にでもあるし、口ぐせ自体が悪いとも思いませんが、あまり頻発すると、特に電話応対は声だけのやりとりなので気になってしまいますね。
「えーとですね、それではあのー、一応ですね、こちらの方でですね、手続きの方をさせていただきますが、えーとまずはですねあのー・・」などという話し方は、文章で書くとおおげさですが、大してめずらしくはなく、実際にこのような話し方をする人は数多くいます。
上記の口ぐせをはぶくと、内容は、「それでは手続きをいたします。まず・・」と、とてもシンプルになります。
シンプルな話し方の方が、わかりやすく、信頼感が持てますね。
「口ぐせを改善するにはどうすればいいでしょうか」と訊かれることがあります。
例えば前述のような話し方をする人は、多くの場合、自分が話していることに自信がなく、「相手にしゃべってほしくない」「間(ま)が開くのが怖い」というような気持が働いているので、自信を持ってもらえれば良いと思うのですが、急に自信を持てといっても難しいですよね。
また、口ぐせは、これまでに身についてきた習慣なので、「気をつけよう」と思うだけでなく、習慣を変えるための行動をとるのが効果的です。
【手順】
① 自分の電話応対を録音する。・・・口グセは無意識に言っているので、客観視することが必要です。
② よく使っている場面の言い回しをピックアップする。
・・・「えーそれではですね」など2~3パターン書き出します。
③ ②をシンプルな言い回しに書きかえる・・・「えーそれではですね」⇒「それでは」(一覧表にします。)
④ ③を声に出して何度も読む。 ・・・机の前に貼ったり、手元に置くなどして毎日何度も声に出します。
⑤ 改善したい口ぐせを言っていることに気づく。
・・・つい言ってしまったら正の字をつけるなどしてカウントします。
⑥ ④~⑤を1か月続けてみる。
基本、自分が本当に変えたいと思うことであれば1か月もかからないと思いますが、自分以外の人を指導する際に、何度言っても改善出来ない、などの場合には上記の手順でご本人に取り組んでいただき、毎日状況確認をしていくと良いと思います。指導を途中でやめてしまうとすぐに元に戻ります。少しでも改善が見られた場合は「改善出来ているね」と言ってあげてください。