新田猪三彦プロのご紹介
相談者の心の声に向き合い、目標や自己実現へと導くコーチング(2/3)
人間関係の改善は相手の動作や呼吸に合わせることから始めてみよう
ある保育園でのこと。毎日の送り迎えに来る保護者の中に、どんなに話しかけても、「うん」としか反応しない保護者がいました。そこで、保護者に合わせ、保育士さんにも「うん」とだけ言葉を返すよう新田さんはアドバイス。最初は何の変化もなかったのですが、10日目ごろから、「うん。よかったよ」と保護者に言葉が増え、1カ月後には自然と会話ができるように。
では、どうして「うん」という言葉だけで、保護者に変化が生まれたのでしょうか。
「それは、保育士さんが動作や呼吸のペースを相手に合わせることができたからです。人は“自分とは違うと感じる人”よりも、“自分と同じと感じる人”の方に親近感や安心感を抱きます。たとえば、初対面の人でも出身地や趣味が同じだとわかると、急に話が盛り上がったりしますよね。そこで、保育士さんに動作や呼吸を合わせるように伝えておいたのです。その結果、保護者は無意識の部分で“同じ”と感じ、安心感を得て、保育士さんと会話ができるようになったのです。私たちは自分と他者が違うということが当たり前すぎて、そのことを忘れがちですが、コーチングを学んでいくと、こんなにも違いがあるんだなと気づくことがあります。コーチングを学んでいない人は不思議に思うかもしれませんが、“自分と相手は違う”ということを再確認することで、共感し、寄り添うことができるのです」と新田さん。
保育士さんからは、「これまでは相手に~してほしいと、相手にばかり意識を向けてきたけれど、自分の意識を変えてみたら相手も変わった。とても意外だった」と、後で率直な感想を打ち明けられたそうです。
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