第10回:新米店長へ ― 成功よりも“継続”を
「店長になりたいです。」

私が社会人になって間もない頃、そんな思いを胸に働いていました。
当時の私は、店長という仕事に憧れしかありませんでした。しかし実際に店長になってみると、そこには想像もしなかった現実が待っていました。
売上が思うように伸びない。
スタッフが突然辞めてしまう。
クレーム対応に追われる。
人件費や利益の管理に悩む。
店長の仕事とは、「お店を管理する仕事」だと思っていましたが、実際はそうではありませんでした。
店長とは、人を育て、お客様に喜んでいただき、お店の未来をつくる仕事。
そのことに気づくまでには、多くの失敗と遠回りがありました。
私はこれまで、モスバーガー、家電量販店、インターネットカフェ、中洲のバーなど、さまざまな業種で20年以上店舗運営に携わり、そのうち16年間は店長として現場の最前線に立ってきました。
現在は、その経験を生かし、マーケティングや生成AIの活用を取り入れた経営支援を行っています。店長の役割は「利益の確保」であり、そのためにはスタッフ教育、マネジメント、マーケティングが欠かせないと考えています。
決して順風満帆だったわけではありません。
むしろ私は、自分のことを「できる店長」だったとは思っていません。
失敗を繰り返し、
上司に叱られ、
スタッフに助けられ、
お客様から学び、
その積み重ねの中で、少しずつ「店長とは何か」を理解していきました。
だからこそ、この連載では教科書に書いてあるような理論だけをお伝えするつもりはありません。
現場で実際に経験したこと。
失敗したからこそ分かったこと。
成功した理由。
そして今でも大切にしている考え方。
そんな「現場でしか学べない知恵」を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
現在、多くの企業で人手不足や人材育成が大きな課題となっています。
「店長になりたくない。」
「管理職にはなりたくない。」
そんな声も少なくありません。
しかし私は、店長という仕事は決して苦しいだけの仕事ではないと思っています。
お客様から
「ありがとう。」
と言っていただける。
スタッフが成長していく姿を見ることができる。
お店が少しずつ変わっていく。
これほど大きなやりがいを感じられる仕事も、そう多くはありません。
この100回連載では、
* 店長として必要な考え方
* 人材育成のポイント
* 売上アップのためのマーケティング
* 現場で使えるマネジメント
* 生成AI時代の新しい店舗運営
などを、私自身の体験を交えながらお届けします。
一話ごとに読んでいただいても構いません。
興味のあるテーマだけ読んでいただいても構いません。
しかし、100回読み終えたときには、
「店長という仕事って面白い。」
「明日から一つやってみよう。」
そう思っていただける連載を目指しています。
この連載が、店長として頑張っている方、これからリーダーを目指す方、そして人を育てる立場にあるすべての方にとって、小さな道しるべになれば幸いです。
次回から、20年以上の現場経験から得た「成功と失敗の法則」を、一つひとつお伝えしていきます。
本連載について
本連載は、私の著書『新米店長の道しるべ―16年の失敗と成功から学ぶ』をベースに、現場で新たに得た経験や生成AI時代のマネジメント・マーケティングの視点を加えながら再構成しています。20年以上にわたる店舗運営の経験が、店長やリーダー、経営者の皆さまの実践に少しでもお役に立てれば幸いです。
著書紹介
『新米店長の道しるべ―16年の失敗と成功から学ぶ』では、20年以上の店舗運営と16年間の店長経験をもとに、現場で培ったマネジメントやマーケティングの考え方を実例とともに紹介しています。理論だけではなく、実際の失敗や成功から得た「現場で使える知恵」をまとめた一冊です。
新米店長の道しるべ16年の失敗と成功から学ぶ
■ すべてのコラムはこちら
https://mbp-japan.com/fukuoka/cncconsultingpro/service1/
■ 株式会社CNCコンサルティング 公式サイト
https://cncconsulting.pro/


