昭和時代の家庭の役割:家庭の役割と人間関係構築のヒント
産業カウンセラーの鎌田千穂です。
チホズスタジオは福岡市に拠点を置き、オンラインや訪問をあわせた産業カウンセリングを行っています。
他にも下記のことを実施
- 産業カウンセリング及びコンサルティング。
- 人材育成の仕組みづくりのための自発的行動を促す教育研修。
- 「業務改善・組織変革」の企画提案実施。
- チホズ文字分析による人材分析及び提案。
「合理的配慮」と聞くと、一部の人への特別な対応のように感じるかもしれません。
ですが本当は、誰もが生きやすくなるための社会の在り方そのものではないでしょうか。
今回の勉強会では、障がい福祉の現場で活躍する3名の登壇者の話を通じて、「障害とは何か?」「合理的配慮とは?」といった問いを深く考える時間になりました。
そして改めて思ったこと。
——それは、「公平な社会であること」
そこには、一人ひとりの心の在り方が大切だということです。
平等と公平の違い|本当の配慮とは?
「平等」とは、すべての人に同じものを与えること。
でも、それが必ずしも全員にとって適切な環境になるわけではないですよね。
私の考える「公平」とは、その人にとって最も適した形でサポートがあること。
例えば、階段しかない建物に車いすの人がいたら、エレベーターを設置するのが公平な配慮。
ただ単に「誰でも入れる建物だから平等」とするのではなく、その人がどうしたら過ごしやすいかを考えること。
これは、何も障がいがある人に限った話ではありません。
職場、学校、家庭…どんな場面でも、「それぞれの違いを理解し、その人に合ったサポートを考える」という視点を持つことで、より温かく生きやすい社会になっていくのではないでしょうか。
社会の仕組みだけでなく、心の在り方も変えていく
合理的配慮を進めていくには、企業や制度の変化ももちろん大切。
でも、それ以上に私たち一人ひとりの心の在り方が社会を動かしていく。
登壇者の上田浩司さんは、「障がいのある人と一緒に育った経験が、社会の在り方を考えるきっかけになった」と話されていました。
また、近藤貴盛さんは、「障がいがあったスタッフが、適切なサポートで驚くほど成長した」と実感されたそう。
澤田武さんは、「車いす生活になったことで、バリアフリーの大切さを痛感した」と語られました。
こういった経験談はとても大切。
お伺いしながら、社会を変えるのは制度だけで成り立つものではないこと。
なんといっても人の意識や心だと強く感じました。
公平な社会のためにできること
勉強会を通じて、「障害」とは何かを問い直しながら、それぞれの違いを認め合う大切さを学びました。
そして、それは「特定の人への特別な配慮」ではなく、社会全体をより良くしていくための視点なのだと思います。
公平な社会を築くためにできることは、決して大きなことではなく、日々の小さな気づきから始まるのかもしれません。
例えば——
- この人はどうしたらもっと過ごしやすくなるかな?」と考えてみる
- 違いを受け入れることが、社会を豊かにする」と意識してみる
- 「障害」という枠ではなく、一人ひとりの個性として捉えてみる
そんな視点を持ち続けることで、少しずつ社会は温かく、誰もが生きやすい場所になっていくのではないでしょうか。
心の在り方が社会をつくる
終わった後の交流会でも色々な方々とお話をすることができて業界を超えるって大事だなと痛感する機会。
合理的配慮は、単なるルールではなく、生きることが温かく包まれ、幸せになるために向き合うもの。
この勉強会を通じて、「自分はどう社会に向き合うか」を改めて問い直す時間になりました。
少しずつでも、誰もが生きやすい社会に向けて、一歩ずつ進んでいけますように。
みらいあんの皆さま、素晴らしい機会をありがとうございました!