その情報、誰が選んだ?:リテラシー教育で情報の偏りから自由になる方法

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:心のあり方のヒント

産業カウンセラーの鎌田千穂です。
チホズスタジオは福岡市に拠点を置き、オンラインや訪問をあわせた産業カウンセリングを行っています。
他にも下記のことを実施

  • 産業カウンセリング及びコンサルティング。
  • 人材育成の仕組みづくりのための自発的行動を促す教育研修。
  • 「業務改善・組織変革」の企画提案実施。
  • チホズ文字分析による人材分析及び提案。

へなちょこなすび

情報過多の時代に、自分の思考は守れている?
スマホを開けば、何万ものニュースや意見が飛び交うこの時代。

「情報が多すぎて、何が本当かわからない…」
なんて思うこと、ありませんか?

公共の職業訓練校やメンタルヘルス勉強会や研修で、フィルターバブルやエコーチェンバー現象が心に影を落とす現実の大きさを伝えています。

そうすると、情報操作による心の影響や思い込みの危うさに直面されます。
その現実を知って受講された方々はこれまで考えていなかったことで困惑。

そして、「情報が多すぎて、何が本当かわからない…」と気が付かれ困惑されます。
今日はそんなお話を。

自分で選んだつもりの情報、実はアルゴリズムが選んだ?

自分で選んだつもりの検索や情報って思いがち。
ですが、実はアルゴリズムが選んだ、あなたの趣味趣向に沿った情報の羅列ばかり。

検索した情報に対して客観的になってみるとわかること。

"話題のニュース"が、必ずしも自分にとって重要とは限らない。
「検索したら出てきた情報=正しい」と思ってしまう罠がある。


そう、これこそが 情報リテラシーが必要な理由。

私たちは知らないうちに、情報の偏りの中で「ある方向に誘導される経験」を繰り返しています。
それでは、どうすれば本当に「主体的に情報を選ぶ力」を育てられるのでしょうか?

なぜリテラシー教育が必要なのか?

1. 情報の「見えないバイアス」に気づくため

検索結果の上位にある情報を「正しい」と思い込んでしまうことがある
でも、その情報は「誰かによって優先順位を決められた」ものかもしれない

→ 「この情報は誰がどんな意図で表示したのか?」を考える力が必要!

2. 「拡散される=信頼できる」とは限らない

SNSで多くの人がシェアしている情報ほど「これは確かなニュースだ!」と感じやすい。
ですが、それは単に「拡散されやすい形で書かれた情報」なだけかもしれない

→ 情報の質を判断する力が必要!

3. 「都合の良い情報だけ選ぶ」習慣を見直す

人は、自分の意見を補強してくれる情報を好む(確証バイアス)
その結果、異なる視点の情報が見えづらくなり、視野が狭まる

→ 「反対意見は本当に間違っているのか?」を考える力を持とう!

では、どうすれば「偏りのない情報選び」ができるのか?

まず、検索する際は、自分のアカウントをログアウトすることが一番。
または、シークレットウインドウで履歴が残らない検索の仕方でも大丈夫。

そして、下記のことを意識するとgood。

1. 情報の出どころを確認する習慣をつける

世の中には大したことがない情報を、意味があるように発信することで仕掛ける。
だからこそ、情報の出所を意識することって大事。

どのメディアが発信しているのか?
専門家の意見なのか?
裏付けが取れているのか?

「誰が言ったか」ではなく「どの根拠があるか」で判断する!

2. 異なる立場の情報に触れる機会を増やす

普段読まない新聞・記事・専門家の意見にも目を通す。

そういった記事は、難しすぎて面白くない。
さっぱり興味が湧かないことってあると思います。
もちろん、新聞もテレビもラジオも情報操作をしている。
大事なことは、視野を広げて多面的に判断すること。

「自分の意見に合わないから見ない」は、視野を狭める原因!

3. 情報の「仕掛け」を見抜く力をつける

感情を刺激するタイトルや「炎上系ニュース」に流されないようにする。

プレゼン力が高い情報操作をするキャッチコピーって気になる。
…ついつい見てしまいがち。
その情報を見ると、発信者に広告費を払うきっかけを、あなたが作ってしまいます。
そのことで、悪循環が延々と繰り返されることになる。

「この情報は、私をどう誘導しようとしている?」と考える習慣を持つ!

まとめ:情報は「選ばされる」ものではなく、自分で選ぶもの!

リテラシー教育の本質は、

「どの情報が正しいかを教えること」ではなく、
「自分で選び取る力を育てること」


情報環境がますます複雑になる中で、以下の視点を持つことが重要になります。

  • 「検索の上位だから正しい」ではなく、「誰が選んだ情報なのか?」を考える習慣を持つ
  • 「話題だから知る」のではなく、「本当に自分に必要な情報を選ぶ力」を育てる
  • 情報を消費するのではなく、主体的に選び取る


そんな一つ一つが、賢い情報活用の第一歩。

とはいえ、なんでも疑ってかかるのは違う。
相手を批判し、自分の思ったような発信をしていないことを攻撃することも違います。

情報を知った後、一番求められているのは、自分の求めている情報の信ぴょう性と真実を見極める洞察力。

あなたの次の行動こそが、とても大事になるのです。

今日からあなたの情報収集スタイル、バージョンアップの時期ですよ。

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鎌田千穂
専門家

鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

鎌田千穂プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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