メンテナンス・腕時計のお手入れについて
今日も先日からの続きで時計の防水について少し書いてます。
腕時計の仕様について非常に勘違いの多い(分かりにくい)の
が防水性能。10気圧防水=100mまでは潜っても大丈夫という意
味ではありません。
メーカーの保証書を読むとその辺りがおそらく書いてあるはず
です。(防水性能を超える使用による浸水は保証の対象外と
も・・・)
○気圧防水は、あくまで文字盤を格納するケースの強度に基づ
く表記なので、蛇口の真下において勢いよく水をかける
と、潜らなくとも10気圧程度の圧力はかかる事になります。
5気圧防水だからといって、気にせずに手を洗っていると浸水す
る事もあります。20気圧防水でやっと水泳が出来るレベルだと
僕は思っています。
おおまかに区分すると
防水性能なし
日常生活防水=3気圧防水
日常生活強化防水=5気圧~20気圧防水
潜水用防水=100m/200m防水
となります。
一般の方はもちろん、業者の方でも「100m防水=10気圧防水」と
いう勘違いが多い部分ですので、注意が必要です。
ネットショップなどで”ダイバーズ”と銘打たれているモデルであ
っても、時計の機能、形状(逆回転防止ベゼルやインデックス)
からキャッチコピーに使用されているケースもあるようなので確
認が必要です。ダイバータイプってことですね。
腕時計をつけたまま水に入る場合は、20気圧以上の防水機能を
持った時計を選ぶようにしてください。
水が入ってからでは遅いですから
また、防水性能と切っても切り離せないのが裏蓋のパッキン。
パッキンはゴム製ですので、年月を経るとともに劣化します。
もちろん気温差で劣化は早まりますので、お風呂に入る時につ
けたままにしておくと、どんどん防水性能は落ちてしまいます。
職業や趣味で潜水される方はともかく、日常生活で腕時計を使
われる方は、防水の有無にかかわらず「水は避ける」としておく
のが無難でしょう。
裏蓋からの水入り以外にもリューズのねじロックの閉め忘れの夜水入りも修理していて大変多いので十分気を付けいてください。
メーカーへ保証依頼をされる場合は、裏蓋を開けて浸水の原
因、度合を確認されますので、保証対象外となる事も十分考え
られます。
ムーブメント(時計の機械部分)が濡れている場合は、ほうって
おくと錆が発生し、2次故障の原因となりますので、ムーブメント
交換が必要となり、思わぬ見積りが出ることもあります。
くれぐれも「腕時計と水の相性は悪い」事をお忘れなく・・・
水入りがあった場合は乾燥させるのもとても大切ですが時計のためには分解修理をしてあげてください。時計を永く使っていただくために。
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