膝の痛みの原因はひざ以外の場所にもあります
皆さんこんにちは愛媛県松山市の
ゆかい整体の上杉です。
人工膝関節置換術の手術を経て
多くの方が順調に回復されますが、
中には「膝の曲げ伸ばしで痛い」「階段がつらい」と感じるケースがあります。
当院でも60代以上の女性の方で
よく来られていますが
多くの方で見られる原因のひとつが
膝蓋骨（お皿の骨）の動きの悪さです。
膝蓋骨（しつがいこつ）は、太ももの骨（大腿骨）と
スムーズに連動しながら滑ることで、
膝の曲げ伸ばしを助けています。
しかし手術後、
関節周囲の腫れや炎症を経て
大腿四頭筋のこわばりなどにより
膝関節の可動制限の影響をうけて
膝蓋骨の滑りが悪くなり、
膝を動かすたびに「引っかかり」や「痛み」が出やすくなります。
膝の痛みを軽減させるために膝蓋骨の動きを復活させましょう
ではどのようにして
膝蓋骨の動きを取り戻していくのかというと
膝蓋骨をつまんで動かしていきます。
膝を伸ばし、太ももの力を抜きます。
そして両親指と人差し指で膝蓋骨を優しくつかみ、
左右や上下にゆっくり動かします。
ほとんどが上方向に引っ張られていることが多いので
下方向への動きと
内・外方向への動きを痛みのない範囲で行い、
周囲の組織をほぐしながら膝蓋骨が自然に滑る感覚を取り戻します。
もしわからなければ反対側の膝蓋骨を動かしてみてください。
とてもスムーズに動いていると思います。
膝蓋骨の動きがみられるようになってきたところで
痛みの出ない範囲で
膝をゆっくり曲げ伸ばししましょう。
曲げ伸ばしする中で自然と膝蓋骨も動きが出てきます。
TKA術後の膝の痛みは、
「関節そのものの問題」だけでなく、
「膝蓋骨の動き」にも原因が潜んでいます。
膝蓋骨の可動性を改善することで、
膝の曲げ伸ばしがスムーズになり、
日常生活の痛みも軽減できます。
もし「手術後も膝が思うように動かない」
「痛みが長引く」と感じている場合は、
膝蓋骨の動きに注目したリハビリを専門家の支持を受けたうえで
取り入れてみることをおすすめします。
