マーケティングの目的をドラッカーとコトラーの言葉で考える その1
こんにちは。
成果を出し続ける仕組み作りコンサルタントの岡本です。
以前、マーケティングの神様、コトラー先生のマーケティングについてお話ししましたが、
今日は、コトラー先生の「マーケティング4.0」をもとに、マーケティング変遷についてご紹介したいと思います。
◆マーケティングの変遷
コトラー先生いわく、マーケティングは4段階あるといわれております。
一段階目は【製品志向主義】
これは、モノが不足している時代の考え方です。つまり、「優れた技術を元に考える」「良いモノを作れば売れる」がカギとなります。
二段階目は【顧客志向主義】
これは、良いというだけでは売れない時代の考え方です。つまり、「顧客ニーズを元に考える」「ニーズのある人が対象」がカギとなります。
三段階目は【価値主導主義】
これは、モノが飽和している時代です。つまり、「機能や性能よりも、その価値が重視」「精神的な満足を要求している」「社会貢献」がカギになります。
四段階目は【自己実現主義】
こらは、デジタル時代である現在の考え方です。つま「自己実現欲求を満たす」「ファン作りが重要」「Waoを作りだす」がカギになります
◆日本の現状
「日本の社会はまだ二段階ではないかな」私はこの本を読んで最初に思いました。
消費者の行動は「自己実現」で動いているものの、商品やサービスを提供する企業側はまだまだ、一段階目、せいぜい二段階目が多いと思います。
よく「いいものだから間違いなく売れる!」「なぜ、こんなに良いものなのに売れないんだ」なんて言う声が聞こえますから。
では、なぜ、この状況から脱出できないのか。
これは企業のトップや生産者の考え方が「モノが不足している時代」の成功体験をもとにしているからだと思います。
しかし、消費者は確実に「価値主導主義」から「自己実現主義」に動いてます。これは、いわゆる「モノ消費からコト消費」へと移っているので皆さん、お気づきのはずなんです。
過去の成功体験を一旦横に置いて、考えてみませんか?
次回はマーケティングのフレームワークである4Pと4Cについてお話しします。
◆関連コラム
マーケティングの目的をドラッカーとコトラーの言葉で考える その1
http://mbp-japan.com/ehime/imsolutions/column/6140/
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