マーケティングの目的をドラッカーとコトラーの言葉で考える その2
こんにちは。
成果を出し続ける仕組み作りコンサルタントの岡本です。
前回、前々回と新規事業を立ち上げる際の考え方についてお話しをしました。
アンゾフマトリックスで市場と製品の軸をそれぞれ既存と新規に分類して4つに分割して考える事。
次に、5つの切り口
①顧客ニーズからの発想してみる
②自社の強みからの発想してみる
③競合・代替サービスからの発想してみる
④他業界からの発想してみる
⑤サプライチェーン・バリューチェーンからの発想してみる
をお話ししました。
その際に重要なのが顧客志向です。
これは顧客を出発点として考えるという考え方ですが、単に顧客が“欲してい”るいるものではなく、必要としている所がポイントです。
この言葉を考える際に参考にしたいのが、松下幸之助の言葉です。
◆客の為になるものを売れ
それは
「無理に売るな、客の好むものを売るな、客の為になるものを売れ」
です。
「無理に売るな」はイメージつきますよね。
「いい物だから売れるばずだ」や、さらに進んで「ウチのものは良いのだから買え!」
はダメということです。これはシーズ思考や技術志向とも言われます。
では、「客の好むものは売るな」はどうでしょうか?
ちょっと難しいですね。
「お客様の要求通りの物を提示したが不満足そうな顔をしていた」
「お客様の要望どおりのものを販売したのにクレームになった」
これは、どうゆう事だと思いますか?
お客は自分が真に求めているものが分かっていないという事なのです。
どうすれば良いか?
「なぜ、それを欲しいと思ったか?」までさかのぼってから、
真に必要なものを探して提案する。
これが重要なことなのです。
それなので、「客の為になるものを売れ」なのです。
新規事業を立ち上げる時に、本当の「顧客志向」を考えてみてください。
◆参考コラム
中小企業が新規事業の立ち上げを成功させるには
http://mbp-japan.com/ehime/imsolutions/column/6079/
中小企業が新規事業の立ち上げる5つの切り口
http://mbp-japan.com/ehime/imsolutions/column/6094/