アフターコロナ、ポストコロナ、ウィズコロナ
こんにちは。
成果を出し続ける仕組み作りコンサルタントの岡本です。
年も明けて年度末にかけて忙しい時期ですね。
来年度にむけて事業計画を考えるタイミングですが、
「来年度は新しい事業を始めよう」と考えている
方も多いのではないでしょうか。
私も「新規事業を考えたい」というご相談をうけます。
しかし、新規事業は大きなリスクを伴います。
リスクをなるべく少なくしてゆくにはどの様にするのか。
新規事業を考える際の基本的な考え方をについて紹介します。
◆市場か製品か
新規事業を考える際の基本的な考えとして、アメリカの経営学者でイゴール・アンゾフ(1918年-2002年)のアンゾフマトリクス(アンゾフの成長戦略)があります。
これは、市場と製品の軸をそれぞれ既存と新規に分類して4つに分割します。
①既存製品×既存市場
②既存製品×新規市場
③新規製品×既存市場
④新規製品×新規市場
①既存製品×既存市場
今すでにある既存の製品を今の顧客市場(顧客)に深く浸透させる「市場浸透戦略」といいます。「新規事業」らしい新規事業とは感じないかもしれませんね。しかし、製品と市場の軸は変えないだけで、これの軸の中で考える新規事業もありえます。
②既存製品×新規市場
今すでにある既存の製品を新規市場に投入する「市場開拓戦略」といいます。既存の製品を変更し新しい市場を開拓してゆく戦略です。例えば、新生児用の紙おむつを高齢者用や、ペット用に変更して新たな市場開拓した例は有名です。これは製品自体がすでにあるので新たに製品を開発する必要がない点がメリットです。
③新規製品×既存市場
今の顧客市場(顧客)に対して新製品を投入する「新商品開発戦略」といいます。既存顧客に対して新たな製品を提供してゆく戦略です。これは、自分達がニーズを良く知る顧客に対して別の製品を展開してゆくので、新規市場を開拓しなくて良いというメリットがあります。
④新規製品×新規市場
これは、製品も市場も新たにするという「多角化戦略」です。製品も市場も新たにしなければならず、最もリスクが大きいです。
新規事業というのはリスクがともないます。
それなので、既存の「製品」か「市場(顧客)」のどちらかの経営資源を活用してゆくことでリスクを少なくすることができるといえます。
では、これらを踏まえて、どの様な切り口でビジネスを考えてゆくか。
その話は次の機会にいたしましょう。