いい上司になるためのワンポイント②「視線を合わせる」
管理職育成コンサルタントの岡本です。
最近、20代の部下との面談をどの様にすれば良いかわからないという声をよくききます。
例えばどんな事で困ってすか?とお聞きすると、だいたいこの様な答えが返ってきます。
・何を話してよいかわからない
・どういう言い方をすればよいかわからない
・問いかけても返事が返ってこない
どうでしょうか?あなたは思い当たりますか?
今回は、この3つのケースの中で、「何を話してよいかわからない」についてお話をしてゆきましょう。
ケース1
「何を話して良いかわからない」
「話題」についての悩みなのですが、、、、
仕事の面談なので仕事の話をすることが中心になっても問題は無いはずです。仕事の事なら話をすることがありますよね?
しかし、思っているはずです「仕事の話ばかりだと堅苦しく、なんとなくコミュニケーションが取れていない気がする。それなので、仕事以外の話をしたいが、話題が無くて困る」と。
しかし、この悩みをもう少し詳しくお聞きすると「相手と共通の話題がないため共感することができず、信頼関係が築けない」という言葉が出てきます。
つまり、本当の悩みは「信頼関係が築けない」なのです。
私自身、この「話題」についての悩みを持っていました。
当時の私を振り返ると、「何か話題を作らなければ(探さなければ)」と焦っていました。
それなので、相手が面談の席に着いた時に、相手と共通の話題になりそうな事を探し、狙ってその話題をふるがハズしてしまい場の雰囲気が悪くなる。悪い雰囲気を払拭しようと新たな話題を探すがさらに雰囲気が悪くなる。
こんな経験を何度もしました。
さらに悪い事に、場の雰囲気が悪くなった事で自分の上司としての権威が傷ついたと勘違いし、面談の時に権威を取り戻そうと高圧的な態度にでる事もありました。
これでは「何でも話し合える信頼関係を作り上げる場」ではないですよね。
そこで、対策として、
まずは、肩の力を抜き「無理に話題を作ろうと考えない」と考えました。
仕事の面談なので、仕事中心の話で良く、仕事を通じて自分のもっている顧客の満足度を高める事やサービスの品質、仕事への係り方等の価値観を共有してゆこうと考えるようにしました。
※どの様に話をするかについては、ケース2「どういう言い方をすれば良いかわからない」でお話しをします。
この様に考える前と後での自分の変化を客観的にみると「熱い上司」になったと思います。
仕事に対する考え方、顧客満足について、自分の考えを繰り返し語る様になりました。特に増えたとは「今回は××を念頭においた方向性で考えてます。理由としては私は△△については〇〇と考えているからです」と、方針や方向性に対する自分の考え方を説明する様になりました。
自分の考え方を開示し部下に理解してもらう事で、結果として部下に共感してもらい信頼関係を深める事ができました。
次に、「その場の思い付きで話さない」と考えました。
私は、その場で瞬間的に話題を作り、相手を笑わせるという事が小さい頃から苦手でした。苦手な事を無理やりやろうとするとうまくいかないよですよね。
どこから話題をもってくるかについては、日常業務の中で気づいた事を話題にする事にしました。つまり、その場で目についた事を話すのではなく、日頃から見たり聞いたりしている事を話す様に変えました。言ってみれば「話のネタを普段から拾う」様にしたという事です。
それなにで、話をする内容がほんの「些細な事」になりました。「先日、調子が悪いといってたけど、最近はどお?」とか、「いつも余裕をもった期日で仕上げるけどコツがあるの?」とか、「この間の会議で〇〇と言ってたけど、あれってどういう意味だったの?」など。
しかし、私自身は「些細な事」だと思っていたことですが、部下にとっては決して些細な事ではないのです。部下はこういった小さな事を聞かれる事で「自分の事をみてくれている」「気にかけてくれている」と感じます。
あなた自身はどうでしょうか、そういう経験はありませんか?
例えば、家族から、先生から、上司から言われた事で「あ、見ててくれてたんだ」と感じた事はありませんか?
「仕事の話だけではなんとなくコミュニケーションが取れていない感じがする」と悩む必要はなく、仕事を通じてコミュニケーションを取ればよいのです。