戦うだけが全てじゃない:心の逃げ場を活用する
周りが敵に見えるとき、それは同時に自分のことも責めてしまう辛い体験です。
ただ、原因や事実確認をしようとしても、それを正しく受け入れられない精神状態である可能性が高いです。
まずは先に自分を楽にしてあげましょう。
ーーーーーーーーー
【Howto①】心身の健康を取り戻す
自覚が無いだけで身体も心も疲れ切って病気一歩手前である可能性があります。
- 毎日7時間熟睡出来ていますか?
- 毎回の食事は美味しいと感じますか?
- 今日は何回笑いましたか?
これに対して「うーん…」となってしまうなら黄色信号です。
先に自分の健康を復活させましょう。
【Howto②】他人の視点で捉え直す
周りにいる、誰か特定の人を敵認定することは普通にあることです。
残念ながら世界中の人類が友だちではありません。
ただ、周りにいる10人が10人、更にすれ違う人、ショップの店員などまで皆的に見えるとしたら自分の視点を見直す必要があるでしょう。
まず、「敵がいる!」と思う状況と、その時の自分の感情を書き出しましょう。
出来るだけ細かく、いつ・どこで・誰と・何をしていて・なぜ・どうやってそう思ったのか、5W1Hで書き出します。
そして書いた中に出てきた自分以外の登場人物になったつもりで、その状況を再確認してみましょう。
周りは本当に敵だけでしたか?
【Howto③】環境を変える
そもそも今いる環境が悪い、ということは十分あり得ます。
環境はどんどん変えていいのです。
どうしても変えられない環境もあります。一番は自分自身です。次に家族です。
でもそれ以外の環境は、自分にとって害があるなら変えてしまいましょう。
言い方を変えれば「逃げる」を選択することです。
逃げていいのです。逃げるのは恥ではなく選択肢の一つです。
そして自分を傷つけたり攻撃してくると思われる場所から離れたら楽しいこと・好きなことをたくさんやりましょう
楽しいことや好きなこと、得意なことは自分への自信を取り戻してくれます。
自信が復活すれば、周りにいる人を怖がることも減っていきます。
【Howto④】専門家を頼る
自分のストレスや体調が心配になったら、迷うことなく専門家を頼ってください。
いきなり心療内科や精神科へ行くのがハードルが高ければ、最初は内科受診でもいいでしょう。
周り中が敵だと思って生活しているなら、頭痛、腹痛、胸痛、食欲不振など色んな身体症状が出ているはずです。
身体ではなく心の問題かもしれない、と思ったときは、心療内科だけでなくカウンセリングも有効です。
人は、特に大人は、自分の意見や思い、気持ちに蓋をしっぱなしです。
思ったことを思ったまま満足するまで話つくす機会がありません。
そのせいで自分の本心が分からず、本当に困っていることが何かが見えないまま他人からの要求にこたえるだけの生活を頑張ってこなしています。
1つ歯車が狂えば、周り中が敵に見えても仕方がないのです。
絶対にこちらを批判したり非難したりしないカウンセラーに、何もかも話してみましょう。
ーーーーーーーーー
残念ながら、敵をゼロにすることは出来ません。
敵をゼロにしようとすると、むしろ周り中に敵意を向けることになります。
それよりも、周りを敵だと思ってしまう状況を減らし、セルフケアを続けることで、自分自身を守りましょう。
~けいぜん庵 初の書籍出版のご案内~
『家族のうつ病を支える人へ』
~共倒れをしないために、今、あなたができること~
¥1,485(税込)
Amazon.co.jpより → 購入ページへ