音楽を「聴く」効果

西岡惠美子

西岡惠美子

テーマ:自己啓発

音楽を「聴く」効果
音楽っていいですよね。プロじゃなくても、音楽が好きな人はたくさんいると思います。
昔ある有名人が「若い時って音楽聞かないと生きていけない日があった」っておっしゃってたのが印象的です。それくらい日常と切っても切り離せない。
でも大人になってやることが増えると音楽を聴く暇もなくなって、日常から消えて行ってしまう。
だからこそ、聴くことでの効果をもう一度思い出しましょう。

1.音楽が気持ちに及ぼす影響

音は耳から入って脳に影響を与えます。脳が快感を得ると気持ちに作用します。
ゆったりした音楽を聴けばゆったりした気分に、軽快なテンポの曲を聞くとワクワクします。ドラマチックな交響曲はそれだけで感動します。

認知症に音楽が良い影響を与える、というのは知られています。
自分が子どもや若かったころに好きだった動揺や歌謡曲を聞くことで、その頃の楽しく活発だった記憶が蘇り認知機能の向上につながるそうです。

同じことは誰にでも起こりますよね。
たまたまTVで流れてきた曲を聞いて「あ!知ってる!懐かしい!」と思う。
古いアニメの再放送やランキング番組が人気なのはそれもあるでしょう。主題歌を聞いて懐かしくなる。
ついでにその時一緒に遊んでいた友達のことや、学校生活での出来事、何が好きで楽しかったか、初恋の人の顔とか(年取ると忘れるw)まで数珠繋ぎに溢れてきます。

音楽は忘れていた記憶を引っ張り出してくれます。

2.体にどんな変化が起きるか

特に気持ちがゆったりすることは、体の、特に自律神経に影響を与えます。
緊張時に高まる交感神経から、リラックスを促進する副交感神経に切り替わり、血管が広がって血流が促進されて体中に酸素が行きわたります。

この時に深呼吸も組み合わせれば更に効果が上がるでしょう。
鼻から吸って、数秒止めて、口からゆっくり吐く腹式呼吸と、音楽に集中しながら、1曲終わるまで音楽にどっぷり浸ります。
曲が終わった頃には不思議と頭がすっきりしています。力がこもっていた肩や首、手足などが軽く感じるかもしれません。

更にセロトニン分泌促進効果もあります。

音楽には癒しの効果があり、科学的にも根拠があります。 音楽を聴くと、「セロトニン」という神経伝達物質が脳内から分泌されます。 セロトニンには「ドーパミン」と「ノルアドレナリン」を制御し、精神を安定させる働きがあります。 (kanezaki.co.jp)


そして脳波を、リラックス状態のα波に変えてくれる効果もあるそうです。

3.何を聴く?

良いこと尽くしですが、ではどんな曲を聴くといいのか、で悩んでしまう方もいるかもしれません。

どんな曲でリラックスできるか、は個人差があるでしょう。
私はクラシック音楽が好きなのですが、同じクラシックでもバイオリンが好きでピアノ曲はあまり好みではありません。
よく「モーツアルトがいい」とか言われたりしますが、これも聞いてみて「んーー……」と思ったら無理しないほうがいいです。

まずは「自分が好きな曲」のなかで、テンポがゆったりした曲を選んでみましょう。
好きなアーティストがいれば探しやすいですね。

リラックスするためには人の声が入っていない音楽がいいそうです。そういう意味ではクラシックはちょうどいいかもしれません。他にはジャズやヒーリング音楽も声が無いですね。

「1/fゆらぎ」というのをご存じでしょうか。

1/f(えふぶんのいち)ゆらぎは、規則性と突発性、予測性と逸脱性が適度に組み合わさったもので、居心地のよい空間と情報を与え、人の心を落ち着かせるといわれています。
(空間情報クラブ)


川のせせらぎ、波の音、雨音などは自然音の中の「ゆらぎ音」です。
まれに人の声でもあるそうです。

何を聴いたら分からない、という場合は、参考にしてみてはいかがでしょうか。

昔馴染みの曲を思い出して聴いてみるのもいいでしょう。
自分が好きだった曲だけでなく、友人や恋人、両親が好きだった曲もいいかもしれません。

4.マインドフルネスとセットで効果大

上述もしましたが、音楽をただ聴くだけよりも、集中して聴くことでより効果を実感出来ます。
好きな音楽を流しながら手元で仕事の書類を読んでいたのでは、頭の中は情報処理に忙しく少しもリラックス出来ないでしょう。

1回5分でもいいので、音楽を聴くとだけに集中しましょう。
目を閉じて、出来ればイヤフォンを使って音楽を聴きます。周囲の他の音に気を取られやすい方にはお勧めです。
音の一つ一つに注意を向けます。耳のいい方なら楽器の種類まで注意が向くでしょう。
聴きながら自分の体の反応を感じるのも大事です。音楽に合わせて足が動いたり、呼吸のテンポが変わったりするのをそのまま感じましょう。

BGMとしての音楽ではなく、「今・ここと繋がる」ための案内役です。

5.まとめ

冒頭でも書きましたが、音楽だけをじっくり聞く余裕もない生活を長く続けることは、メンタルヘルスを損なうだけでなく、QOL(生活の質)を下げ続けることにもなります。

音楽を聴くこと自体の効果ももちろん、「1日5分は(出来れば30分位は取りたいところですが)ゆったりした気持ちになろう」と思って実行出来る事が大事だと思います。

≪おまけ≫ リラックス効果がある曲

1. Marconi Union – Weightless
2.エンヤ
3.モーツアルトの楽曲
4.ソルフェジオ周波数


いずれもYoutubeなどで検索すると出てきますので、お試しください。

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西岡惠美子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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