五月病対策は「自分回帰」
毎日何時間も取り組まなければならない仕事は、落ち込むことの連続です。
嬉しいことなんて振り返っても数えるほどしか覚えていない。
疲れていれば行きたくないし、気持ちが落ち込んでいれば尚更です。
仕事で気分が落ち込んだ時の対処方法について、考えてみました。
1.落ち込んだ時に必要なこと
①自分を責めない
仕事上でのミス、失態の大小にかかわらず、気分が落ち込むようなアクシデントが起きれば、人は誰でも自分を責めてしまいます。
中心人物なら尚更、そうでなくても「もっとうまく立ち回ることで回避できたのでは」などのように。
しかし、一旦はやめておきましょう。
精神的に下を向いている時に自分を責めると、必要が無いところまで責める範囲が広がっていきます。
②自分を労わる
自分が原因であろうとなかろうと、落ち込んでいるなら自分を労わって慰めましょう。
それは甘やかすことでも逃げることでもありません。
人は、感情に支配されていては冷静になれません。
冷静にならなければ、最適な対応策を考えることも、選ぶことも出来ません。
目の前の仕事に取り組むためには、感情の支配から解放される必要があります。
その準備として、自分を労わりましょう。
③気持ちを切り替える
どんなに落ち込んでいても、やるべきことはやらなければいけないのが大人の辛いところです。
単純作業や、体を使う業務、または作業場所を変えるなど、可能な方法で気持ちを切り替えましょう。
2.応急処置で今日の仕事を終わらせる
①必須業務だけピックアップする
気持ちが落ち込んでいる時は、パフォーマンスも落ちています。
普段から100出来るところを、60や50くらいしか出来ないかもしれません。
それは自分の能力が落ちたわけではなく、一時的に効率が落ちているだけです。
無理に普段通りの100をこなそうとすれば、別のミスを引き起こし、更に気持ちが落ち込む危険があります。
どうしてもやらなければいけないことだけをピックアップし、その業務に専念しましょう。
②関係者とのコミュニケーション
仕事は複数人で取り組むものです。
それが社内の人でも、取引先の人でも、関係者が必ずいます。
一人で落ち込んだ気持ちを抱え込み続けると、関係者との足並みがどんどんズレていってしまいます。
小さな確認事項から、コミュニケーションを欠かさないようにしましょう。
そのやり取りの中で、落ち込んでいるのは自分だけではないことや、今後はどうしたらいいのか、などのヒントが見えてくるかもしれません。
③残業はしない
どうしてもせざるを得ない場合を除き、可能な限り残業をしないで早めに仕事を終了しましょう。
気持ちが落ち込んでいる時に必要ない残業で体力まで消耗すると、悪い影響が長引いてしまいます。
こういう時こそ「嘘も方便」です。
急用でもなんでも、口実作ってとっとと仕事から自分を解放しましょう。
3.帰宅後は心身の休養を
①食事を抜かない
気持ちが落ち込んでいる時は、食欲も落ちがちです。
しかし、空腹と寒さと孤独は、メンタルの最大の敵といっても過言ではありません。
たくさん食べる必要はありません。
その時に食べたいものを、必要な量だけでいいので、食事は抜かないようにしましょう。
②趣味でリラックス
こういう時のために、自宅で一人でも楽しめる趣味を一つ作っておきましょう。
特別なものじゃなくていいと思います。
私がお勧めするのは、映画です。
連続ドラマやアニメだと時間が長すぎて、気がつけば深夜、ということになってしまいますが、映画なら2~3時間で終了します。
出来ればコメディやアクション、ファンタジーなど、その世界に没頭できる内容だと、「気持ちを切り替える」効果もあります。
③睡眠はバロメーター
最低6時間、出来れば7時間眠れればOKですが、人によっては気分の落ち込みから、中々眠れない場合もあります。
眠れないことで、更に自分を責めてしまうかもしれない。
ですから、普段通りの睡眠が取れるかどうか、を、自分のメンタル回復の度合いを測るバロメーターと考えましょう。
中々眠れなかったら、それだけ自分のショックが大きいということ。
眠れない自分を責めるよりも、そんな気持ちを抱えながらも定時まで頑張った自分を褒めましょう。
4.翌日以降は「普段通り」に支えてもらう
①ルーティン作業で準備体操
1日の業務を開始する時、朝礼や、メールチェックや、オフィスの清掃や、何かしら毎日行っている作業があると思います。
まずはそうしたルーティン作業に没頭しましょう。
没頭しているうちに、頭と体が「仕事仕様」に切り替わります。
②焦らず慌てず深呼吸
前日出来なかった分を取り戻そう、と奮起すると、つい焦りすぎてミスを呼び寄せてしまいます。
そういう時こそ深呼吸して、急ぐことよりも「ノーミス」に価値を置きましょう。
慌ててもゆっくりやっても、結果としては大きくスピードは変わりません。
③方向性を決めたら誰かに相談する
一人では解決できないからこそ、時間が経っても抱え続けるのが「悩み」です。
仕事の悩みは職場の人に相談するのが一番手っ取り早く、現実味があります。
一人で解決するのは難しい、と感じたら、上司でも同僚でも後輩でも部下でもいいので、信頼できる人に相談しましょう。
その時は、方向性を決めた上で相談しましょう。
「何でもいいからどうにかしたい」と言われても、聞いた人も何も言えません。
「○○にしたいんだけど、他にどんなことしたらいいかな」と聞くほうが、具体的な提案をしてもらえます。
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ピンチはチャンス、と言いますが、ピンチがそのままチャンスになるのではなく、「チャンスに変える」事が出来るピンチが存在するのだ、と思っています。
全てのピンチから何かの学びがあるわけではない。
ただ、「次はこうしよう」というように、何かを思いつけるとしたら、それは「チャンス」なのだと思います。
そうした学びを一番得やすいのが仕事の場です。
仕事で落ち込んだときこそ、学びを得るために、感情に支配されないようにしたいですね。
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