英検1級道場-聞こえないのではなく、読めないのです 準1級リスニング問題で検証します
英検合格のための勉強法を、2026年9月6日から9月22日まで、以下の日程で解説しています
リスニングパート④ 09/22
リスニングパート③ 09/20
リスニングパート② 09/18
リスニングパート① 09/16
読解 大問3 09/14
読解 大問2 09/12
英作文 09/10
要約 09/08
単語 09/06
■このレポートは英検1級を使って分析していますが、他の級も基本線では同じなので、参考にしてください
英検1級2022-1から2026-1まで13回分、各5問、計65問のPart 3を分析しました。
結論を箇条書きにします。
■Part 3で高得点を取るために
・Part 3は「Situationの条件に最も合うものを選ぶ問題」である。
ここがPart 3攻略の出発点です。
単に放送内容を理解して、「一番良さそうなもの」を選ぶのではありません。
・Situationで自分に与えられた条件を満たす選択肢を探す問題です。
・10秒間でSituationの「条件」だけを抜き出す。
放送前にSituationとQuestionを読む時間は10秒しかありません。
全文を日本語に訳している暇はありません。
見るべきなのは、「正解を決める条件」です。
これだけ頭に入れて聞けばよいのです。
・特に数字は絶対に落とさない。
年齢、時刻、曜日、価格、人数、距離、期間 が非常に重要です。
2025-1 No.22では、列車が11:25着、顧客との約束は12:00です。ところが工場までは駅からタクシーで約30分で、上司は工場へ先に行くよう指示しています。こうした時間関係を瞬時に処理する必要があります。
数字を単独で覚えるのではなく、
**11:25 arrival → 12:00 factory → 30 minutes by taxi**
のように関係づけて聞くことが大切です。
・**「AND条件」で考える。**
Part 3には、条件が二つ、三つ重なっている問題が非常に多くあり、Aを満たす + Bも満たす という発想が非常に重要です。
・正解を探すより「不適格な選択肢を消す」と考える。
これは65問を分析して特に重要だと感じた点です。
4つの候補を全部詳しく覚える必要はありません。
聞きながら、4択を放送の順番に消していけばよいのです。
Part 3では、最初に候補を褒めておいて、その後に致命的な欠点を言うパターンが非常に多くあります。2022-1 No.21ではelectronics kitについて「とても面白い」と言った直後に、実際には回路についてあまり学べないと否定しています。
前半だけ聞いて選んではいけません。
Part 3ではむしろ、butの後ろが本番だと思って聞くくらいでよいでしょう。
・「最高」「人気」「おすすめ」に飛びつかない。
Situationには「あなた独自の条件」があります。
一般的なおすすめ は 自分にとっての正解 とは限りません
・「first」がある問題では、最終目的ではなく最初の行動を選ぶ。
Part 3には、What should you do first? が頻繁に登場します。
ここでは最終的にすることではなく、**今最初に何をするのか**を聞いています。
・自分が「誰なのか」を忘れない。
Situationでは、自分の立場が指定されます。
放送では複数の人や部署への指示が出るため、自分への指示だけを拾う必要があります。
・「条件を満たさない理由」を聞き取る練習をする。
・Part 3は「英語力+情報処理力」の問題である。
スクリプトを読めば理解できるのに、本番では間違える人が多いのは当然です。
Part 3では同時に、下記の処理を短時間で行わなければならないからです。
① Situationを読む
② 自分の条件を記憶する
③ 放送を聞く
④ 4候補を比較する
⑤ 不適格なものを消す
⑥ 最終判断する
したがって、単にスクリプトを何度も音読するだけでは十分ではありません。
■私が勧めるPart 3の過去問復習法
1問ごとに、まずSituationから「自分の条件」だけを2~4個抜き出します。
次に放送を聞きながら、4つの選択肢について、○ 条件を満たす × 条件を満たさない を判断します。
そして答え合わせの後、「正解の英文」だけでなく「他の3つがなぜ不正解なのか」までスクリプトで確認する。
このやり方で2022-1~2026-1の65問を繰り返せば、Part 3特有の出題パターンがかなり見えてくるはずです。
私が13回分を通して最も重要だと感じるのは、Part 3では「全部聞き取ろう」としてはいけないということです。
放送前の10秒で、私は誰か? 何をしたいのか? 絶対に外せない条件は何か?
この3点を把握する。
そして放送中は、「この候補は条件を満たすか?」だけを考えながら聞く。
Part 4が「話者の言いたいことをつかむ問題」だとすれば、Part 3は「自分に与えられた条件と放送内容を照合する問題」です。
この違いを意識して勉強することが、Part 3の5問を安定して得点するための鍵だと思います。
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