英検1級道場-「分詞構文」はこのように使います―要約問題に必須

山中昇

山中昇

テーマ:読解力向上のために

「分詞構文」は確か、高校2年生あたりで学習する英文スタイルです

主語Sと述語(動詞)Vがあれば一つの文章として成り立ちます

下記のように、主語と動詞で構成される二つの文章があるとします
S1+V1. S2+ V2.

この二つの文章をつないで一つの文章にするには、二つの方法があります
要するに、文章をつないで長くする手法です

2024-1から出題されるようになった「要約」問題に必須の手法です

①S1+V1 that S2+ V2.

このようなthatの使い方は接続詞のthatと言います
これは、thatが二つの文章を接続しているからです

I believe that things will go much better-----
He said that he would------
準1級や1級の読解問題の大半の文章はこの形です


②もう一つが、分詞構文です

S1+ V1,(カンマ)V2
S1+V1の後ろに,(カンマ)を入れ、主語S2をはずしてその後ろにV2 ingを置きます

この使い方の実例を、ニューヨークタイムズ記事から引用します
ご覧のように、一つの文章がやたら長く、要素を数珠つなぎにしていく書き方です

先頭からピリオドまで45ワード! 
パズルを解くように丁寧に読む必要があります

Donald J. Trump rode a promise to smash the American status quo to win the presidency for a second time, surviving a criminal conviction, indictments, an assassin’s bullet, accusations of authoritarianism and an unprecedented switch of his opponent to complete a remarkable return to power.


グーグル翻訳をつけておきます
ドナルド・J・トランプ氏は、アメリカの現状を打破するという公約を掲げて二度目の大統領選に勝利し、刑事有罪判決、起訴、暗殺者の銃撃、権威主義の非難、そして対立候補の前例のない交代を乗り越えて、見事な権力への復帰を果たした。

分詞構文を使わず、二つの文章に書き換えるとこうなります
Donald J. Trump rode a promise to smash the American status quo to win the presidency for a second time. He survived a criminal conviction, indictments, an assassin’s bullet, accusations of authoritarianism and an unprecedented switch of his opponent to complete a remarkable return to power.

surviveしたものは下記の5つです
つまり、トランプ氏は下記の5つの困難を乗り越えて勝利したという文章です

・a criminal conviction,  有罪判決
・indictments,  訴追(係争中)
・an assassin’s bullet, (狙撃事件)
・accusations of authoritarianism (権威主義的だという非難)
・an unprecedented switch of his opponent(選挙の途中でバイデン氏がハリス氏に代わった、前代未聞の出来事)

分詞構文を理解することは、読解力を向上させるための必須条件です

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山中昇
専門家

山中昇(英語講師)

英検一級道場

英検1級1次・2次試験に通算85回合格という実績と経験を生かし、朝7時から夜10時までオンライン(zoom使用)マンツーマンでの英語レッスン。年齢・場所不問につき、世界中に受講生あり。オフ通いも可能。

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