英検1級道場-過去問の勉強が有効です 英検1級リスニングパート①
2024-1英検1級を受験し、リスニングに苦労したという受講生がいます。
今回、その方とリスニングができなかった理由を探りました。
レッスン時間の関係で、今回はリスニングのパート①を検証しました。
本人の自己採点によると、結果は10問中6問が正解、4問が不正解。
不正解の4問について検証しました。
スクリプトを出し、役割を決めて交互に音読しました。
まずは英語で。次に日本語で通訳しながら対話するという形式です。
以上のような過程でわかったことは以下の通りです。
①英文が流暢に読めない箇所がある
☞単語を知らない、熟語を知らない、構文がわからない
②日本語になめらかなに訳せない箇所がある
☞意味を把握できない
③解答の選択肢から正解を選べない
☞選択肢の英文を読み間違えている
以上のことから、リスニングの問題ではなく、読解力の問題であるということがはっきりしました。
単語が聞き取れないから、というよりも、英語の内容が理解できないということに原因があったのです。
例えるなら、耳が聞こえないから耳鼻科に行くけれども治らない。
本当なら、眼科に行かなくてはいけないというようなものです。
つまり、リスニングを鍛えるというよりも、リーディングを鍛えることが必要だったわけです。読解力を上げれば、結果としてリスニング力も上がります。
このように、受験しっぱなしではいけません。
ご自身の結果を自己採点し、必ず自分の失敗を検証してみることが大事です。
何度も申し上げていますが、人は失敗から、敗戦から学びます。
うまくいかなかったことは決して恥ずかしいことではありません。
むしろ、それをほったらかしにして、何度も同じ失敗を繰り返すことの方が恥ずかしいと思うべきです。
失敗や敗戦は、大きな成長につながるチャンスです。
しっかり検証して自分の糧としてください。
そうなるようにお手伝いすることが、私の役目の一つでもあります。
英検1級道場をよくご活用いただければ幸いです。