英検1級道場-人知れず努力を積み重ね、栄冠を勝ち取った女性がいます
2023年度第3回英検1級に見事合格を果たした受講生から、合格までの経緯をつづった体験談が届きました。
2次試験は6回目の挑戦での合格です。
喜びの声とともに、ここにシェアします。
◎英検1級合格までの軌跡◎
【英検1級1次試験を初めて受けた時点のスコア】
総得点1950点
Reading665点、Listening641点、Writing644点
Speaking 569点
【合格時のスコア】
総得点2668点
Reading 692点、Listening 671点、Writing 673点
Speaking 632点
英検に挑戦を始めてから3年と4ヶ月という時間をかけて、ようやく手にした1級合格。
先生、本当にありがとうございます。
英検の勉強をはじめたのは、小さなきっかけでした。
娘は大学生、息子は高校生。「勉強しろ」と口で言うよりも、自分が勉強して見せようか、と思ったのです。
昭和の大学受験を経験しましたので、いわゆる「受験英語」には自信がありました。
2020年11月。 意外にもすんなり準1級に合格してしまった私は、調子に乗って1級の受験を宣言しました。
ところが、過去問題集を見てみると、25問中知っている単語は1個か2個。
これは次元が違うと思い、暗記が苦手だからと逃げていた、定番の「出る順パス単」を、本がねずみ色になるまで何周もやりました。
その結果、単語は、なんとか25問中15問くらいはわかるようになりました。過去問は、同じ問題は出ないよねと軽視し、「1ヶ月完成直前問題集」をやって「ヨシ」としました。 しかし、現実は厳しく、もちろん、不合格。英検バンドは-3でした。
一人では無理とはっきりわかり、インターネットで山中先生のブログを見つけ、すぐに連絡させていただきました。
(山中注:私とは丸2年のおつきあいになりました)
「パス単だけでは足りません」「過去問が一番大事なのですよ」とのお話をいただき、自分の勘違いに気がつきました。
それから、出された宿題はどんなに大量でも、1週間でやり切るようにしました。毎回のレッスンで出される新しい課題に挑戦するのも楽しみでした。
ひたすらやっているうちに、階段を登るように点数が上がり、2022年6月、2029点で1次試験に合格しました(英検バンドG+1)。
同時に、スピーチの練習として、山中先生にトピック集をいただき、「論旨整理」をはじめました。
2次試験も苦労しました。
面接官の先生に優しく接していただき、しっかり話せた!と思っても不合格。あとから思い出すと、論旨がずれていたり、時間内に話そうと慌てて文法がめちゃくちゃになっていたり。
また、すぐにこちらの勉強不足を見抜き、マイナスの感情を露わになさる先生もおられ、悔し泣きしたこともありました。
自分の力のなさを実感しながら、トピック集を常にそばに置き、推敲し、ちょっとした空き時間には時間を測りながら答えを練習しました。
2023年6月に「1次試験免除」の期限が切れ、10月に筆記試験を再度受けて合格しました。
前回ぎりぎりで受かっているので、2回目の合格は嬉しいことでした。
自分は本当に、2次試験の会場に居ていいのだ、と思うことができました。
ところが、2次試験は最後の組で、面接の先生方も明らかに疲れておられ、まったくコミュニケーションできず、酷い成績で不合格。
お葬式のようにレッスンの画面に出た私を山中先生は励まし、
「自分のスピーチを録音し、ディクテーションする」宿題をくださいました。
やってみるとすぐ、文法のミス、リズム感のない話し方が実感できました。
自分の作ったトピック原稿をwordの読み上げ機能で音読させ、真似しました。
そして今回、レッスンでアドバイスをいただいた
「誰にでも理解できるよう、簡単明瞭に話すこと」
「具体例を挙げること」
「状況説明にとどまらず、“だからどうすべきか”まで言い切ること」
を頭に置いて、2次試験に臨みました。
自分のペースで落ち着いてできたように思え、精一杯やったなと思いました。
結果は合格していました。
私が落第し続けても、常に寄り添い励まし、多くのアドバイスをくださった先生をはじめ、拙い英語を聞いてくださった面接官の先生方に心からお礼を申し上げたいです。
そして、黙って見守り、合格を伝えた時一緒に大喜びしてくれた家族にも感謝しています。
いただいた資格に恥じないようこれからも英語に精進し、学ぶ姿勢を忘れずにいたいです。
本当に、ありがとうございました。